やさしさ [ちょっとまじめに]
絶対に誰のものにもならない。
絶対に理性をなくさない。
毅然として顔を上げて
誰のことでも正面から見て
自分の足で歩いていこう。
・・・そう思っていた。
わたしはそんなにたいしたヒトではない。
どちらかというと、
あかんたれの
甘えたの
いちゃびりだ。
でも、そんな自分でいては、世間様から冷たい目で見られるし、誰からも受け入れてもらえないことも知っていた。感情的に不安定で、甘えからめちゃくちゃなことをしてしまうようなヒトは、うっとうしがられるだけ。
だから、無条件に受け入れてほしいとか、相手から自分に与えてほしいものをわがままに要求したり、相手から無条件に自分に欲しいものが与えられることは、あきらめていた。
ほしいもの・・・別に、アクセサリーとか、ハンドバッグじゃない。そんなもの、いらない。わたしがほしかったものは、「あなた」に都合のいいわたしのある部分だけを受け入れることではなく、「あなた」にとっては不愉快であるかもしれない部分までわたしの一部として受け入れてくれること。そのままのわたしを受け入れてくれること。わたしにどうあってほしいと要求をしないこと。そして、ゆっくりと変わって行くわたしを信じてくれること。
でも、そのままのわたしでは、だれも受け入れてくれなかった。
だから、わたしは誰のものにもならなかった。・・・ちがう。ならなかったのではない。なれなかったのだ。わたしの一部を否定されたまま、誰かのものになることはできない。
一度でいいから認めてほしかった。誰でもいいから認めてほしかった。
甘えたの、あかんたれの、いちゃびり。
そういう部分を出してくると、目をそむけ、わたしを否定してきた人たち。わたしが求めた人たちはわたしに理知的であることを求めてきた。だから、理性で己を常に律してきた。
でも、それはわたしじゃない。「あなた」がほしいと思っている架空の誰か。だから、そういう誰かほかの人が現れたら、「あなた」はわたしをその「誰か」と交換するんだろう・・・。わたしはそういう「あなた」にとって交換可能なある条件を備え持った「誰か」に過ぎないのだ・・・。
その恐れが、ますます誰かのものとなることを、わたしに拒否させた。
でも、くろすけは違ったね。
ぜんぜん違った。
わたしにどうあってほしいと要求をしなかった。
くろすけはわたしを求めてくれた。
生まれてはじめて、やさしさの意味を知ったよ。
だから、すべて預けていいなりになれる・・・。
しの
しのの怒った顔。泣いてる顔。笑っている顔。全部だいすき。
しのが自己嫌悪に落ち込んでいても
僕はここも好きだよって
ちゅってするよ。
しのは僕の腕の中で自由になれる。
それがとってもうれしい。
僕は全部しののものだよ。
by くろすけ (2006-06-12 22:54)
くろすけの前でだけ、
自分が全部自分だって思える。
自分のどんな部分も否定しなくてもいい。
だから、緩やかに変わっていける。
今までは努力して努力して
「より優れた」ヒトにならないといけないと
思い込んでいた。
こんな風に認めてもらって
安心して、
緩やかに変わっていける。
変わらないといけないからでも
変わるべきだからでもなく。
いつもありがとう。
by しの (2006-06-13 17:38)