たなばた・・・ [艶色]
出来すぎみたいにね、くろすけが会いに行こうかなって、メールしてきてね。
七夕の日に。
もう会わない・・・そのほうがいい・・・
どっちにしても、くろすけはわたしのことなんか好きじゃないんだ・・・
って思って。
いそがしいでしょ。
って、そっけなく返事した。
それ以上書くと、思いがけない言葉がこぼれそうで怖かった。
それで、メールを出してパニックした。
もう会えない。そう思うと。
それでいいじゃないか、一緒にいれないんだし。
そういう自分と
そんなの絶対にいや。
そういう自分がいて。
短いメールを送ったね・・・。
気がついたらくろすけの腕の中にいて。
体の一番深いところから
湧き上がるような
今まで感じたことのない悦楽に
おぼれていた。
悦楽の海。
深くてやさしくはげしい海。
そこに、真珠みたいな吐息を吐きながら
ゆっくりとおぼれていった。
くろすけがわたしをゆっくりと沈めていった。
気がつくと、タオルにくるまれて
くろすけがやさしく接吻をして
わたしに命を吹き込んでくれた。
******************
そうして、わたしは生きはじめたんだよ。
2006-07-07 07:21
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七夕ってしらなかったんだ。
しのはタオルケットをかんで苦しそうな顔をしていて
声が聞きたいと思って
それをしのの手の届かないところにどけると
しのは何回もいくっ・・てのけぞって
また・・って
そのときの喉の白さがすごく艶かしかった。
by くろすけ (2006-07-07 11:49)