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たなばた・・・ [艶色]


出来すぎみたいにね、くろすけが会いに行こうかなって、メールしてきてね。

七夕の日に。




もう会わない・・・そのほうがいい・・・

どっちにしても、くろすけはわたしのことなんか好きじゃないんだ・・・




って思って。




いそがしいでしょ。




って、そっけなく返事した。

それ以上書くと、思いがけない言葉がこぼれそうで怖かった。




それで、メールを出してパニックした。

もう会えない。そう思うと。




それでいいじゃないか、一緒にいれないんだし。

そういう自分と

そんなの絶対にいや。

そういう自分がいて。




短いメールを送ったね・・・。




気がついたらくろすけの腕の中にいて。




体の一番深いところから

湧き上がるような

今まで感じたことのない悦楽に

おぼれていた。




悦楽の海。

深くてやさしくはげしい海。

そこに、真珠みたいな吐息を吐きながら

ゆっくりとおぼれていった。

くろすけがわたしをゆっくりと沈めていった。




気がつくと、タオルにくるまれて

くろすけがやさしく接吻をして

わたしに命を吹き込んでくれた。




******************

そうして、わたしは生きはじめたんだよ。


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くろすけ

七夕ってしらなかったんだ。

しのはタオルケットをかんで苦しそうな顔をしていて
声が聞きたいと思って
それをしのの手の届かないところにどけると
しのは何回もいくっ・・てのけぞって
また・・って
そのときの喉の白さがすごく艶かしかった。
by くろすけ (2006-07-07 11:49) 

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