泣いた理由 [ちょっとまじめに]
くろすけがこの記事でわたしが声を上げて泣いている、と書いた。
わたしはここ4ヶ月、元夫との話し合いをはじめてから声を上げて泣けなかった。
わたしが悪いのに、こんなにいい夫をこんなひどい目にあわせているのに、自分が泣くなんてゆるされない、と思っていた。
それだけじゃなくて、わたしは幸せだった。くろすけとあえて、自分のセクシュアリティーに気がつき、いつも頭の上にあった黒い雲がはじめて割れて、そこから差し込む太陽の光に暖められた。その、わたしの幸せが気に入らないと、元夫はさまざまな言葉の暴力をわたしに投げつけてきた。自分が不幸なのになぜわたしが幸せなのだ、そんな不公平は許せない、と。
そして、わたしが家を出たその日から次の恋人を家に入れ、わたしたちの問題をわたしの問題にすりかえ、自分の弱さに向かい合おうとせず、新しい恋人のことをニヤニヤと笑いつつ
「いい女だよ(君とちがってね)」
とわたしに向かって言い放った元夫。
その言葉を聞いたとき、わたしの中で今まで彼に対して持っていた敬意が消えていくのを感じた。
わたしが敬意をもって愛した人は、こんな人だったのか。なんと痛いことに気がついてしまったのか。この人はわたしを交換可能なものだとこんなやり方でわたしに示して、わたしをまだ痛めつけようとするのか。そんなことをするひとだったのか。
なんと哀しいことに気がついたんだろう。
だから、声を上げて泣いた。ひたすら泣いた。そのとき涙と一緒に今までのいろいろなことが一緒になって流れ出るのを感じた。
彼のことがまだ好きだから泣いたんじゃないんだよ、くろすけ。
世界で一番好きだよ。
しの
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