SSブログ

一人称 [ちょっとまじめに]


僕にとって「僕」という一人称は
中間地点であることを甘受するということ
そして
対象に対して開かれているということなんだと思う


 


 


書こうかどうか迷っていたところにしのが宣言してくれたので。


「僕」という一人称は高校からずっと、親・友人には「僕」、職場では「私」という明確なルールを持って使っています(ルールは明確ですが、最近は職場と友人の区別が曖昧になりつつあって境界線はかなり適当・・)。


ぼんやりと「自分」というものが確立されたころに、「私」という一人称で自分の意見を発言することに違和感を感じていて、中学を卒業したときに、いい機会だと思って「僕」にしました。この違和感は、セクシュアリティに関するものではなくて、「私」という一人称で自分が発言する命題に対して感じる押し付けがましさに対するものだったと思っています(同様の理由で「俺」も却下した)。自分の発言を、多数意見としてではなくてひとつの意見として口にしたかった。確実なものではなくて現在の状態でしかないことを常に確認したかった。


というわけで、僕はセクシュアリティの発露としてではなく、優等生(?)からの脱却の願望をこめて「僕」って使ってます。僕の精神状態をこんなに的確に表してくれる一人称はないと思っています。リズムも軽くて好きだし(そういう意味では「I」も結構好き)。
「ぼかーねー、キミー。」とかいって、何を言っても聞き流されてしまような軽さを希望。それでもほんとに大事なことは残るから。


nice!(0)  コメント(2) 

nice! 0

コメント 2

しの

一人称によって、その人がどういう精神状態を獲得できるかって言うのはけっこう大事なテーマだと思う。一人称を複数形にして自分の意思をあいまいにするとか、いろいろあるから。詳しいことは直接話したけどさ。万延元年遣米使節の日記とか。笑。

わたしの場合は、「わたし」ということで自分の発語行為にきちんと向かい合いたい感じかな。自分が発した言葉は取り戻せないんだからって。それと同時に、息子とかに対しても「わたし」を使うことで同等の人間であることを意識してる感じ。「お母さんはね、・・・」みたいな上から目線じゃなくて。そうじゃないとセクシュアリティーとか、性教育関連の話はできんしな。笑。
by しの (2007-08-27 18:55) 

くろすけ

うん。まさかしのの学士論文のテーマだったとわ。笑
なんか、こういうのって感覚的な問題だよね。「わたし」ってほかの人が使ってるの聞いても押し付けがましくは感じないし。
でも、しのに仕事の話をしててつい「私」っていっちゃうと慌てる。あわわ、真剣に語ってしまった・・とか。その後らぶらぶモードになりづらいんだよね。笑
by くろすけ (2007-08-28 19:20) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

実家のにゃんこお願い。 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。