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昔のSitcom [ちょっとまじめに]

いま、女性同性愛者のドラマって言うとみんなL Wordを上げるけれど、残念ながらわたしはそれは見ていないんです。わたしにとって女性同性愛者のドラマ(ってか、Sitcomなんだけどさ)というと、Ellenです。

まだ、結婚をしていて息子も小さかったときに見ていたのですが、これって、1994-1998年なんですね(息子の生まれた年にはじまってんじゃん。たぶん、授乳しながら見てたな)。シーズン1からみていたのですが、ほかのこういったアメリカンSitcomと違って、主人公のEllenが恋をしないんです。それがすごく不思議で。そうしたら、シーズン4(1997年放映)で、かの有名な(って、誰も知らんと思うけど)、The Puppy EpisodeでEllenがカミングアウトをするんです。

とある動画配信サイトでEllenを見つけて急にそのことを思い出しました。

Wkipediaをみると、Ellen DeGeneres(Ellen役のコメディエンヌ)がこのエピソードに先立って、The Oprah Winfrey Showで自分のセクシュアリティーを公表したのだそうです。知らなかったー。Oprahとか見てなかったから。

その頃のエピソードでは、Ellenはセクシュアリティーを理由に本屋を首になったり、自分の母親から受け入れてもらえなかったり。自由奔放でいい加減の代名詞というキャラクター設定なのにじくじく悩むので、見ていて居心地が悪かったのを覚えています。

その後、シーズン5に入っちゃうと、女性同性愛者の恋愛を描くようになるんだけど、なんか話として退屈になるんですね。視聴率も下がって打ち切りになったようです。

そのシーズン5のエピソード14でEllenが恋人と旅行に行くのですが、そのときにホテルのチェックインで喫煙室のキングサイズが間違って予約されていています。そこで禁煙室にしてくれ、と頼むと、

「ええ、いいですよ。ああ、禁煙室なら、キングサイズじゃなくて、ツインの部屋しかないですけど、よかったですねー、ベッドがふたつになって」

と、ホテルクラークに言われて、Ellenと彼女のガールフレンドがごちゃごちゃとするシーンがあります。同性愛者であることは恥ずかしくないし、ほんとのことを言ってやれーとか二人でこそこそと盛り上がりつつも、ついついじゃんけんをしてしまったりする二人。これを見ていて、はっきりしろよー、と思ったりもするんだけど、たぶんわたしも自分が当事者ならば、うじうじとわけのわからない言い訳を並べるんだろうな、と思いました。

こんな風に、他者に対しては厳しいわりに自分に対しては甘い・・・というか、やっぱりどこかにホモフォビアを抱えていることに対して忸怩たるじくじく思いがあります。

なので、自分に対しても厳しく、こんなホテルの場面だったら、キングサイズを迷いなくほしいと言えて、同じような厳しさを他者に求めるくろすけの前にいると、自己嫌悪とくろすけに対する甘えとその甘えが許されないような寂しさを感じて、小さく小さく丸くなって海の底に沈みたくなることがあります。


********************



シーズン5 エピソード14 Escape from LA
ホテルのクラークの前では、じくじくうじうじするんだけど、最後の水族館のシーンでは子供相手に「わたしたち、レズビアンなのよ」と言い放つEllenがちょっとかっこいいかも。



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コメント 6

くろすけ

このSitcom(?)面白いね。

あのさ、自分がそうできることにたいする自負はあるけど、別にほかの人にそうしろなんて思ってない。
もしホテルのフロントでしのがうじうじしててもかわいいなーって思うだけ。
まったく知らない人がうじうじしてるのみたら、「はっきりしたらいいのにね」って思うくらいはするけど、それはできないことが悪いっていうことじゃないよ。
出来ない人の気持ちに共感しろっていうけど、しのがそこでうじうじして自己嫌悪になってるなら、「つらかったね(ナデナデ)」って思うよ。
by くろすけ (2007-09-23 12:13) 

asami

Ellen、いいですよね。
さりげなくアピールするのも、パフォーマンスで笑わせるのも。

そういえば、Puppy Episodeでエミー賞をとったんですよね。あれからもう10年なんですってね。911のテロの後のエミー賞の司会の一方で、シットコムのThe Ellen Showが成功しなかったり、紆余曲折あったりして。トークショーで成功して、あと数年は契約が続くそうです。(Five Lifeでエレンのトークショーを放送してるんだとか)

エレンのファッションはカッコイイな、って思う、うじうじするasamiでした。
by asami (2007-09-24 12:57) 

yu

あー、私達もホテルの(余計な)心使いに困惑したことがあります!
横浜のとある有名ホテルをダブルで予約したときの話です。
チェックインの時に対応してくれた50代位のベテランフロントマンに「本日、ツインをおとり出来ますよ」ってニッコリ言われたんですよねー。
しかし、私は言いました!「このままで結構です!」って。
意味がわからなかったみたいで、「料金は同じですよ」と更に追い討ちをかけてきましたが、挫けずに「ダブルでいいです!」って言いましたよー。
ええ、はっきり言ってやりました(^^)
「良かったー!ありがとうございますぅ。お願いしますぅ」的な返事を(たぶん)想像していたフロントマンは、鳩がまめ鉄砲くらったような顔していましたねー(笑)
まぁ、後になってsaiにも「yuスゴイね!」って言われましたけれど…

あっ、いまsaiが来て、「安曇野でもツインが空いてるのでお取替え出来ますよ?」って言われたって。
そうだった、そうだった。
あのときはsaiがダブルのままでいいって言ってくれたんだったー。
やっぱり、ホテルマンにびっくりされたそうです(笑)

ちなみに、今回の旅行では、能登で泊まった旅館の仲居さんに「おいくつ?結婚しているの?子供は?」など、アレコレ聞かれて困りました。
ちゃんと心付も渡したのにー。
あれはプロとしていかん!とsaiと憤慨したのでした。

あらら、すみません。興奮して長くなってしまいました…(汗)
by yu (2007-09-24 22:53) 

しの

くろすけ

うー・・・うじうじしてたら、あとからなんか言ってくるじゃん・・・。しくしく。

たぶんねー、こっちでこういうことがあってもうじうじしないと思うんだけど、日本だとうじうじするかなー。はっきりいえないとか、ちょっと緊張したりとか。それから、ほら、日本の文化がよくわからんから・・・。
by しの (2007-10-03 06:11) 

しの

asamiさん

Ellen、面白かったですよねー。でも、セクシュアリティーが入ってきてからはいまいちなんですよね・・・。やっぱり、アメリカのSticomって基本的には封建的保守的価値観が漂ってるからなのかしら。こういうのはやっぱりイギリス人が上手よねー・・・あの国、本当にセクシュアリティーに対して寛容だから。もう、セクシュアルマイノリティーはみんなイングランドに移民よって感じです。

Ellenのカジュアルはさりげなくて好きです。わたしもそういうのが自分に似合うといいなーって思うのですが、似合うのはくろすけでわたしじゃないです・・・しくしく。まあ、ファッションっていわれても何のことやらわからないわたしなのでどうしようもないです。
by しの (2007-10-03 06:11) 

しの

yuさん

成田のホテルに泊まったときに、一度安いところに泊まったんです。そうしたら、若いフロントの女の子に「ダブルはベッドひとつですけど」って言われたことがあります。知ってますよ、って言い返したけど。そうしたら、ものすごく怪訝な顔をしていました。だってねえ、もし部屋に行ってベッドがひとつで困ったら、部屋を変えてくださいってそのときに言うじゃんねえ・・・。だから、フロントみたいなパブリックな場所でプライバシーに関することは聞いちゃ駄目だよねえ。

もうちょっと高めのホテルだとそういうことは言われたことが無いですねー・・・あれもホテルの教育なのかな?

そういえば、日本って比較的プライバシーに関することを平気で聞いてきますよね。結婚してるのかとか、子供いるのかとか。結婚したくてもできない人とか、子供がほしくてもできない人もいるんだから、こういう質問はご法度だと思います。プロなんだからねー、バス停で隣に並んだおばちゃんじゃないんだから。
by しの (2007-10-03 06:11) 

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