いつも心の片隅で恐れていること

誰かが、もし、何らかの理由でわたしたちのスカイプの会話やメッセンジャーの会話を盗聴したとしたら。30秒くらいでヘッドフォンを耳から引き毟って、

｢課長！　俺は、こんな任務はやめさせてもらうぜ。け、ばかばかしくてやってらんねえや｣

とかいって、辞表を提出すると思います。まあ、それくらい、すき、だの、あいしてる、だの、ちゅ、だの、いい年をした二人が言いまくってるわけです。

自分が愛している人がいて、その人が自分が愛しているのと同じだけ愛してくれている、というのは稀有な幸福だと思うのです。愛している人がいる現状というのは、決して日常的なものではなく、非日常なんだなあなんて思うのです。

一緒に暮らしていると、その非日常が日常のように感じやすいのかもしれないな、と思います。わたしはくろすけと離れているので、くろすけがいるということがいかに稀有であり、会えること、言葉を交わせること、メールを送れること･･･そんなすべてが一瞬ののちにはなくなっているかもしれないことだといつも心の片隅で感じています。

事故かもしれないし、病気かもしれない。でも、一瞬の後には永遠に連絡が取れなくなり会うこともかなわなくなるかもしれない、ということをいつも恐れています。それはもちろん、一緒に暮らしていても起こりえる事態なんだけど。

あの時に愛しているとちゃんと伝えておけばよかった、という後悔をしたくないのです。それこそ、本当に無駄な転ばぬ先の杖かもしれないけれど。

愛してる、好きだ、大好きだ、と言葉に出して伝えること。いつも伝えること。態度でわかってよとか、ちょっとしたしぐさでわかってよ、なんていうことができない言葉でのコミュニケーションしかない二人なので、そういうことをわたしは大事にしたいな、って思っています。くろすけがわたしから聞く最後のことばは、わたしの彼女への想いをこめてものであってほしい。

ま、部外者が聞いたら単なる大馬鹿カップルの会話に過ぎないと思うんですけどね。笑。

コメント 11

あ、それうちも同じですね

離れて一人で頑張っている彼女さんに
たっぷり愛の言葉を囁かないと
自ら閉じたドアを開けないことがあります

近くに居て、表情を見ながら話せれば
こんなにもどかしい思いをしなくてすむのにと思うことも

でも、離れているからこそ優しくできるときも・・・・難しい

今は、時に身をまかせて優しく抱きしめる
それしかできないので、それを精一杯、命をかけて
by へろーめ (2007-11-25 21:40) 

はじめまして。あし＠からきました。

私の大好きな絵本に
『ずーっと ずっと だいすきだよ』というのがあります。
有名な絵本なのでご存知かと思います。

愛している人に愛していると伝えるって大事なことですよね。
馬鹿ップルでぜんぜんオッケーですよ♪
そんなふうに気持ちを伝えられるしのさんは素敵です。
by どんぐり (2007-11-25 21:49) 

あれ。。はじめましてって書いたけどもしかして。。
はじめましてじゃないですね♪
どうりで大好きな文体だと思いました。

こちらにもときどきお邪魔します。(*゜▽゜*)
by どんぐり (2007-11-25 22:06) 

僕も同じー。
だから、寝る前と出かける前は必ず心をこめて愛してるって云ってるよ。
他のときも心を込めてるけど（たまに惰性＾＾；）、この二つの場合は何かあったときに絶対後悔しないようにって思ってる。

上のへろーめさんの、表情を見ながら話せれば・・っていうのすごくよくわかります。でも相手が見えてしまうと言語化しない部分で理解してしまうから、ずっと後になってお互いの理解が食い違っていたり・・難しいです。まだまだ修行が必要；；
by くろすけ (2007-11-25 22:19) 

確かに言葉のコミュニケーションは大切ですよね。
葉の茶のとこは、モモちゃんとの会話が毎度できないため
メール中心ですが、やっぱり理想は短くてもいいから
声を聴いて会話できたらって思います。

しのさんとくろすけさんのいいところは、ちゃんと受け手を意識した
会話をしていることなんでしょうね。

言葉って会話してても一方通行にだってなるものだから、
相手を意識して会話することの重要性を最近、よく感じます。
ちょっと、いつになくマジメな葉の茶に自分で気分が悪くなった。。（笑）
by 葉の茶 (2007-11-26 21:18) 

言いたいことって本人が思っている通りに伝わらないものですからねぇ。
だからこそ伝えたいことは過剰であっても言い続けないといけませんね。
なので、
愛してるならベッタベタに伝え合うべきなんですよ★
むしろそれこそが愛し合ってる二人の義務！(☆∀☆)

バカップルばんざ～～いヽ(●´ε｀●)ノ
by くまろん (2007-11-26 21:55) 

> へろーめさん

そりゃ、たっぷりささやいてもらわないと、寂しいですから。･･･というか、くろすけはそういう寂しさをわたしに感じさせたりしないのです(のろけ～)。

近くにいて顔を見ながらであれば、ちょっとした冗談のつもりで発したことばで相手を傷つけたりしなかったのに、という後悔は山のようにあります。ことばしかない状況ではやっぱりことばを額面どおりに捕らえることも多いのだな、と思います。たかがことば、されどことば。なかなか奥深いコミュニケーションの道具です。

>時に身をまかせて･･･
の部分を読んだのち、気がついたら大声でテレサテンの｢時の流れに身をまかせ｣を熱唱していました(笑)。猫に｢鐘ひとつだ！｣と厳しい判定を下されました。
by しの (2007-11-27 07:48) 

>　どんくりさん

ひゃー(汗)。ネットの世界ってものすごく広いと思っていたのですが･･･！

これからもこんなわたしですがよろしくお願いします。

ご紹介いただいた絵本、知らないです。年末に日本に帰ったときに探してみます。わたしが好きなのは｢しろいうさぎとくろいうさぎ」です。それと｢百万回死んだ猫｣は子供のころから好きで、息子に読み聞かせたくてわざわざ絵本を取り寄せました。でも、途中で常に号泣してしまって、最後まで読み通せたことがありません(笑)。

伝わらなくてもわかるかもしれないけれど。ことばって言霊がありますから、何度でも繰り返しことばにすることで気持ちも枯れずに生き続けることができるのでは、なんて思ったりもします。
by しの (2007-11-27 07:48) 

>　くろすけ

おなじだー。わーい。でも、惰性のときもあるのね･･･しくしく。

出かける前はね、本当に心をこめて言ってるよ。本当を言えば、火打石でカチカチしたいくらい。そうやって言霊がくろすけを守ってくれるようにお願いしてるの。できればわたしが背後霊になってくろすけを守りたいわ。しかし、そうなると、死んでないから生霊だよね･･･それは怖いよな･･･。

わかったつもりでいて、わかってなかったこと、たくさんあるね。だからこれからもたくさんたくさんいろいろはなそうね。
by しの (2007-11-27 07:48) 

>　葉の茶さん

メールしかなかったとき、メッセンジャーになってから、それからスカイプで音声会話が入ってきてから。それぞれ、確かにそれなりの長所短所はありました。メールだと、自分の考えを時間をかけて納得がいくように書けるのがよかったかなあ。メッセンジャーはタイムラグのなさがよかったし、ヒストリーが残ってるからあとになってから遡ったりできてよかったんだけど、逆に怒っちゃったりすると落ち着くまもなく言い募ったりするし。スカイプの音声会話は相手の声の調子もわかるからいいんだけど、考えずにことばにしてしまって相手を傷つけてしまったり。

そういういろんなコミュニケーションの歴史を経験して、今の二人の会話に対する姿勢ができてきたのかなあ。

声が聞けると、それだけで距離が近くなるようでうれしいですよね。少しずつモモちゃんの葉の茶さんが明るいところへ近づいていけるよう、応援しています。
by しの (2007-11-27 07:48) 

>　くまろんさん

そうそう。正直にいっても、逆の意味になってしまったりもするし、ちょっとしたイントネーションの違いで誤解を生んだりするし。ことばって生きてますねー。

本当に、伝えたいことは何度言っても言い過ぎることはないと思います。恥ずかしいからとか、わかってるはずとか、そういう思い込みに胡坐をかいていると、気持ち自身が枯れちゃうような気がします。ことばがあったって気持ちは育たないかもしれないけれど。そこにある気持ちは言霊を栄養にして大きく育つってこともあるんじゃないかなー･･･。

そういうわけで、バカカップルを正当化しております。笑。
by しの (2007-11-27 07:49)