ゴールデンウィーク小旅行

ゴールデンウィークはどこにも行かず、ニュースで高速の渋滞を見ては家でごろごろしていられる幸せをかみしめながら仕事に励んでいました。

でも、この休みの間に行きたいところが一箇所あったので、くろすけに付き合ってもらいました。


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この地図の真ん中あたりに表示されているグレーの道。


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もうちょっとズームインして衛生写真でみるとこんな感じ。

この橋はたぶん車両基地の職員用なんだろうなあ、いいなあ、あんな橋が渡れて。と、思っていました。見た目も鉄骨で適当に組んでるっぽい外見で古そうで、廃墟っぽい雰囲気です。とにもかくにもものすごく惹かれていたのですが、所詮、わたしのような一般人には手の届かない遠いあこがれ。…と思っていました。

ですが、地図をよくみるとどうも一般人用っぽいんです。車両基地の上を渡る歩道橋、絶対にわたりたい。

そういうわけで、くろすけと出かけてきました。

出かける前に、北池袋の駅からのルートを調べていると、くろすけは古い地図(アクアラインが乗っていない)を出してきました。そして、

｢あ、夏目漱石のお墓がある｣
｢永井荷風もある｣
「島村抱月のお墓だー｣
｢中浜万次郎…ジョン万次郎のお墓？｣

…なんだ、その池袋死人マップは！

というわけで、くろすけと二人で池袋の廃墟っぽい橋を渡りお墓を訪ねる旅をしてきました。



次の駅があの混み混みの池袋なのにこんなにのどかでいいのか、と思えるほど静かでいい雰囲気の北池袋の駅で降りました。あたりも静かでここが東京の真ん中に程近いとは思えないくらいです。静かな住宅地の中を歩いていると家の間から目的の歩道橋が見えてきました。

さらに近づいていくと。



この廃墟っぽさとか、なんともいえない鉄骨の頼りなさがたまらないです。


上り口はこんな感じです。


橋はいい具合に苔やライケン(乾燥した苔っぽい地衣類)に覆われていて。


登りきったらこんな感じ。夜なんてぞくぞくするような感じなんだろうなあ。


階段を上から見下ろすと転げ落ちそうな危険さがすてき。






パンダか、と思ったら、パンタ。


途中で曲っていて段差があるのもぐっと来る。


成田Expressが止まっていました。

橋の上でわいわい騒いで、下を山手線やら埼京線やら東武東上線やらが過ぎるのを楽しみました。

そのあとは雑司ケ谷霊園まで歩き、夏目漱石や泉鏡花、ジョン万次郎、永井荷風、竹下夢路、島村抱月のお墓なんかをみて回りました。雑司ケ谷霊園は有名な人のお墓がたくさんあるのですが、観光化されていなくて散歩するにはなかなかいい感じでした。小泉八雲のお墓が見つけられなかったのでまた行きたいです。くろすけ的にはお墓で散歩はしなくてもいいんじゃないかってかんじだったっぽいけど。

それからゆっくりと歩いて途中のカフェでお茶をして、自宅近くのカフェでギネスを飲んで、日本酒を買って帰って、餃子を焼いたり焼き茄子を作ったり新玉ねぎの梅酢漬けサラダを食べたりしていました。

いい休日でした。