さらさらと・・・ [艶色]
くろすけは優しい目をしていじわるをいう。
自分で足を持ってごらん。
うっとりとやさしく微笑みながら、耳にささやいてくる。
そんなことできない・・・とあがらいながら、いつも言いなりになってしまう。
いうことは何でも聞くっていったでしょ。
低い声でくろすけはわたしの左耳にささやきかける。
満月の光で淡く照らされたベッドの上で、
くろすけの言いなりに足を持つ。
恥ずかしくても自分の腕の陰に隠れることもできない。
露わになったわたしをくろすけは翻弄する。
何度も達して、許しを請うけれど
許してはもらえないまま
時間の経過もわからなくなる。
気がつくとくろすけがやさしくなでてくれている。
声を出すのも億劫で、
火照った体を冷ましたくとも
水を汲みに立つこともできない。
くろすけはやさしく水を飲ませてくれる。
くちうつしに冷たい水がのどから胸を
さらさらと冷やした。
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満月を見に行ったあとでね・・・。
しの