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月の光 [触れる]


十五夜の月の光に浮かぶしのを思い出す。




しのは自分の手で脚を拡げて

無防備なしろいからだを僕に晒す。




僕はしのを思い通りにする。




秋風にまぎれるようにして

指先で全身をなぞる。




恥ずかしそうに

隠れることもできずに

きつく目を閉じて

苦しそうに息をつく。




僕の指を奥まで受け入れて

何度も何度も身体をふるわせる。




背中をそらせて何度も高い声をあげる。




しの 手が離れてるよ




無表情な僕の声にしのは服従する。




もう一度脚に手をかけてまたすぐに波に沈んでいく。

深く浅く、しのの中を出入りする僕の指は折れそうなほどきつく締め付けられている。




僕もしのも月の光にひとつにとけてしまっているみたいだった。


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