セックスじゃないと愛情が確認できないんだってさ [ちょっとまじめに]
4ヶ月?ほど前にしのは彼に、自分はゲイで彼とはもうセックスしたくない、と告白した。セックスはできないけど愛情は変わらない。家庭を壊す気はない。それから、ずっと精神的に我慢していたことがあってそれを受け入れてくれる僕が必要。そういうはなしだった。
それまでは、彼は僕としのの関係に好意的だった。3人で楽しくごにょごにょ・・とか考えていたらしい。それから、彼にとっては負担だったしのの愛情表現―しのが自分のことを好きかどうか確認したり、彼がいなくなったら生きていけないっていうこと―がなくなってほっとしているとも云っていた。
僕は彼にとって都合のいい人間で、しのに会いに行く旅費を出すとまで云われていた。
(結局3Pできるならお金は惜しまないってことだったんだけど。笑)
しのの話を聞いた後で、彼は僕にメールを送ってきた。解決策がわからなくて途方にくれている、だけど彼女の抱えている問題がわかって新しい関係を築く上で良いことだった、追い出したらかわいそうなのでそんなことはしない、というような内容だった。なんとなく全て彼女に責任があるような文章ではあるけど(「彼女の抱えている問題」になっていたり、別れないのは彼女がかわいそうだから、っていって、自分の感情は棚上げにしているとか)、状況の変化を前向きに受け止めようとしているように思って僕はほっとした。
そのときの僕の気持ちとしては、しのと一緒にいられたらそれは素敵だけど、しのは彼も子供も猫も捨てられないだろうし、つらい思いをするだろうから、彼が彼女との間にあった問題をみとめてくれて現状の関係が続いたらいいと思っていた。
おそらく、気持ちで受け入れることができない状態で身体を求められることにしのは疲れていて、とりあえず身体の関係をなくして、彼が彼女を精神的に受け入れられるようになればしのはまた彼に触れられるようになったんだろうと思う。それで一時的に距離を置くためにゲイという言葉が便利だと。(まあ、状況証拠的にはゲイだし)
だから僕は、返信のメールの中で、将来的には関係が回復すると思うけど、しばらくは性的な欲求をすると状況が悪化すると思う、と書いたのだけど、彼の行動は・・
さんざん迫ったあげく、彼女に手でしごかせてた・・orz...
それもつらいっていったら、
じゃあ見るだけでもいいから・・って・・・orz...
彼曰く、そうしてくれないと寂しくて死んじゃうらしい。それで死ぬなら死ぬしかないだろ・・
そのままじゃあ関係が悪化するだけだから、ベッドを別にするとか別居するとかすべきだよってしのにいっても、
でも彼もつらいと思うし・・
ってかばってるよ・・・。おいおい・・。
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ここ数ヶ月の僕視点の出来事です。
長くなったのでとりあえずここまで・・・
泣いた理由 [ちょっとまじめに]
くろすけがこの記事でわたしが声を上げて泣いている、と書いた。
わたしはここ4ヶ月、元夫との話し合いをはじめてから声を上げて泣けなかった。
わたしが悪いのに、こんなにいい夫をこんなひどい目にあわせているのに、自分が泣くなんてゆるされない、と思っていた。
それだけじゃなくて、わたしは幸せだった。くろすけとあえて、自分のセクシュアリティーに気がつき、いつも頭の上にあった黒い雲がはじめて割れて、そこから差し込む太陽の光に暖められた。その、わたしの幸せが気に入らないと、元夫はさまざまな言葉の暴力をわたしに投げつけてきた。自分が不幸なのになぜわたしが幸せなのだ、そんな不公平は許せない、と。
そして、わたしが家を出たその日から次の恋人を家に入れ、わたしたちの問題をわたしの問題にすりかえ、自分の弱さに向かい合おうとせず、新しい恋人のことをニヤニヤと笑いつつ
「いい女だよ(君とちがってね)」
とわたしに向かって言い放った元夫。
その言葉を聞いたとき、わたしの中で今まで彼に対して持っていた敬意が消えていくのを感じた。
わたしが敬意をもって愛した人は、こんな人だったのか。なんと痛いことに気がついてしまったのか。この人はわたしを交換可能なものだとこんなやり方でわたしに示して、わたしをまだ痛めつけようとするのか。そんなことをするひとだったのか。
なんと哀しいことに気がついたんだろう。
だから、声を上げて泣いた。ひたすら泣いた。そのとき涙と一緒に今までのいろいろなことが一緒になって流れ出るのを感じた。
彼のことがまだ好きだから泣いたんじゃないんだよ、くろすけ。
世界で一番好きだよ。
しの