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受け入れられるという肩透かし(笑) [かなりふまじめ]


わたしは自分がどういうセクシュアリティーに属しているか、といまいちきっぱりと言い切れない感じがする。とりあえず今は同性愛者、みたいな。




でも、立場(?)的には同性愛者なので、それを人に話すとき、なんとなく身構えてしまう部分がある。




どうせ、あなたはわたしをマイノリティーとして差別するんでしょ。

同性愛を異端視するでしょ。

普通じゃないとかいうでしょ。

そうじゃなかったら、うすっぺらな正義感で擁護したりするでしょ。




というわけで、アドレナリンが体を駆け巡ります。Fight or Frightという状態になるのですが。




どういうわけか、みんな




「ああ、そう」

「そういえばそこの角にすんでるゲイのカップルはね・・・」

「わたしのいとこもゲイよ」

「学校の数学の先生がゲイだったよ」




な、なんで、そんなにあっさり受け入れてくれるわけ?

ああそうって・・・。少しは驚けよ!

でさ、なんでみんなそんなにたくさんゲイの知り合いがいるのよ。

「正しい」社会人としてのホモフォビアはどこにいっちゃったのよー。涙。

あんたたち、おかしいよー。号泣。




・・・なんて、わけのわからない矛盾に襲われます。




そういう意味で、Little Britainという風刺コメディーのスケッチに登場するDaffyd Thomasというキャラクターにものすごく共感したりして(笑)。







さて。




日本に到着した日、くろすけは結婚式に呼ばれています。普通こういうのってカップルで行くべきよね、呼ぶほうもカップルで呼ぶべきよね、と、自分の中で勝手に作った「普通ルール」を持ち出して、日本の習慣を批判していたわたしなのですが。




くろすけが、一緒に行こう、といってくれたのです。




それで、躊躇。




そりゃ一緒に行きたいけどさ。でもさ、だってさ、われわれ同性カップルだよ? まずくない?




でも、とりあえず、行くことにして。くろすけが友達に連絡を取って。




「彼女連れてってもいい?」




あっさり聞かないでよー。葛藤とか躊躇とかないのかー。




そうしたら友達もあっさり、




「もちろんいいよ」




ちがうだろー。おどろけよー。彼女できたんだー、とかいって普通に対応するなー。笑。




こんな風にいえることって、実はとっても幸運なんですよね。くろすけの家族にもさらりんと受け入れられてしまっているし。葛藤なし。わたしが日本に年末年始に行くことを聞いたらくろすけのお母さんなんか、




「じゃあ、しのさんをさそって二人で旅行に行こうかしら」




おかーさん、いきなりくろすけにライバル宣言ですか???




なんてね・・・。




ただ、わたしの家族はそうは行かないのがわかっているので、今からアドレナリンをたっぷりと溜め込んで一気に放出しようと思っています。その日が楽しみ(違)。


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