薬品の匂い [追想]
しのはカーペットのしみを落とす洗剤の匂いで頭が痛いらしい。
そのメールを読みながら、会ったはじめのころにもたんすのショウノウにあたって体調を崩してたなー、なんて懐かしく思い出した。
しののもうひとつのブログで体調が悪いことを知って、お見舞いに行きましょうか?ってメールしたら、忙しいだろうから来なくていい、という返信があって、そのあとすぐに、やっぱり来て、って一行だけのメールが来た。来るなって云われても行くつもりだったけど、すごくうれしかったな。
お見舞いに行くと、「A列車で行こう」が流れていて、ショウノウは抜けたようだったけどかなり飲んでてさ。しのは自分やだんなさんや僕についてすごくネガティブな話をして(僕の将来についてはその前からネガティブだったけど・笑)、その暗闇も含めて僕はしのを抱きたいと思った。
僕が自分の感情に名前をつけられないでいるけどそれでいいんだ、とかさ。
翌日には忘れていたけど;。(いや、この理想論はたいてい隅に押しやられていたけれども)。
この夜のしのの喉の白さが印象に残っている。ベッドで、しのを省みたら苦しそうな表情でシーツを噛んでいて、苦しいんだろうか・・って不安になって、シーツを取り上げて声が聞こえるようにしたら、あえぎ声があふれてきたこととか。
あんまり呼吸が速いから、過呼吸になってるんじゃないかって心配して、酸素の供給を減らさなければ(笑)、って深くキスしたこととか。