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子供について思う。 [かなりふまじめ]


わたしの両隣は畜産農家です。隣と言っても、片方は500mくらい、もう片方は1kmくらい離れてるんだけど。どちらの農家の人たちも毎朝早く起きて忙しく仕事をしていらっしゃいます。日曜日も祝日もクリスマスもお盆も関係なしです。まあ、ここは外国なのでお盆はもともと関係ないけどさ。




雨が降っていても寒くても、動物達の世話は休むわけには行かないんですよね。




「あ、ごめん。これからしばらく休暇取るからさ、自分達でえさ食べてうんこを片付けといてくれる?」




なんて牛にいっても駄目です。




「もー!」




って怒られます。




「あ、今日はさ、あっちのフィールドに移って、自分達で毛を刈っておいてね。そのあとそれはまとめて、午後に来る業者さんにわたしといてくれる?」




とかいっても、羊は




「ベー」




っていうだけだし。




仕事仲間に畜産農業を営む人がいます。彼の祖母上が98才でなくなられたそうです。週末にお葬式に行こうと準備をしていたら、一言奥さんに




「駄目よ。干草を作らないと」




といわれたので、仕事のある昨日、実家に強行軍で往復をすることにしたそうです。それで、シフトがちょっとばたばたしたんだけど、彼が抜けたトレーニングの指導をわたしの次のシフトの人がカバーして、そのシフトをわたしが自分のシフトを21時まで延長してカバーして・・・。だって、彼は干草を今週末に作らないと今年の冬に牛が食べるものがなくなるから。




21時までのシフトをしながら、農家の人って大変だなあ、ってつくづく思いました。絶対に休めない。それはほかの人に迷惑をかけるとかそういうレベルじゃなくて、動物が死ぬかも知れない=収入ゼロ借金MAXってことなんだなあって。




なんとなく、子供を育てるのって畜産農業と似てるなーって思いました。子供の世話も絶対に休めない。うつがひどかろうが、くたくたに疲れていようが、子供をほうっておくわけにはいかない。一人で留守番をさせるわけにも行かない(注)。今日は久しぶりに調子が悪くて、午後にくたびれ果てていたのですが(理由はなし。単なる波)、砂糖をひとさじ食べて、血糖値を一気に上げて迎えに行ってきました。夜はロールキャベツ風中華ちまきでポーランドと中国四千年の出会いです。




ま、でも。




離婚したおかげで、息子の世話を半分ずつすることにしたから週の半分は母親をお休みできるわけで。母親を完全休業して長期休暇も取れるわけで。うん。前向きに考えよう。まだ離婚成立してないけど。とにかく最後が見えてきたから。




世の中のすべてのお母さんってすごいな、といまさらながら他人事のように思っています。









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(注)日本にはそういった法律がないようですが、欧米の多くの国では一定の年齢(12歳から13歳くらい)以下の子供だけで1時間であろうとも留守番させることは違法です。また、車に子供だけを残して買いものや食事にいくことも違法です。パチンコ? ゲームセンター? 論外です。刑法で罰されます。お留守番くらいできないとねーって在外邦人の女性に言われたことがありますが、やっぱりわたしは小さな子供だけで留守番をさせるのは怖いと思っています。ちなみに、知人でそういった法律の知識がないためトラブルに陥った方もいます。児童虐待で親権を剥奪されるところでした。ご参考までに。


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