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ソーラン節 [触れる]

しのと会ったはじめのころ、しののことをまともに見ることができず、ずっとその肩を見ていた。
彼女はいつも洋服をひっかけるように着るので、白い肩が目に触れて、どうしてこのひとはこんなに無防備なんだろうかと思いつつドキドキした。


 


今回、しのが浜松を発つ最後の夜も、僕はしのの肩を見ていた。
その日の夜は、さすがにお酒を飲んで寝てしまうのがもったいなくて(今回はしのが疲れていたので夜はいい雰囲気になる前に寝てしまっていた)、お互いの体温を感じていたくて、しばらくテレビをつけたまま、しのの背中をなぜ、つま先に舌を這わせたり、ふとももに顔を埋めたりしていた。
触れていられるだけで幸せで、しのの感触を覚えておきたかった。
そうしているうち、性行為のためというよりは、そういった理由で中指をしのの中に沈め、しのの肩の動きがすこしずつ大きくなるのをじっと眺めていた。きれいな白い曲線が小さく、大きく、上下する。少しずつ可愛い声も漏れ聞こえてくる。


・・・と、
視界の端に赤いものが映った。テレビの中で派手な衣装をつけた歌手がなにやら歌をはじめるようで、なにを歌うのかな、と思って視界の端にとどめてると、


 


 


 


 


ヤーレンソーランソーランソー


 


・・・・・。
orz...


 


しの・・しのだって、まだテレビの音が気にならないほどは行為にのめり込んでないよね?と思いつつ、僕はしのの肩に顎を乗せて、しのの耳にそっと囁いてみた。


・・・ソーラン節うたってるね・・・・;


・・・くくく・・


 


・・・こんなわけで、二人で笑いがとまらなくなってしまい、最終日の夜はあっさりとテレビに敗北してしまったのでした。シクシク・・・


よりによってソーラン節だなんて・・(涙)。


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カニに目を奪われる。 [好き]

しのの好きな食べ物は、基本的にとっても庶民派です。
たこ焼き・お好み焼き・焼き鳥・アジの刺身・・・。


そんなしのですが、カニが大好きなんです。


去年の暮れには、僕が弟とふたりで近所の蟹料理屋へ行ったのをずるいずるいと大騒ぎし、正月にはくろすけ両親+弟を呼んで蟹の大名盛りを食べる会を開いたのでした(ふたりだと大名盛り食べきれないので)。
思えばそのときも、はじめに写真撮るとか云っていたのに、大名盛りが運ばれるや否やしのは黙々と身を取り始め、そんな暇はなかったのでした。


 


今回浜松では、しのと「たきや漁」なるものに挑戦したのですが、浜名湖の魚介類をモリでつついたあとは、船頭さんがいかだで獲物を調理してくれるのです。
エビのてんぷら、さよりのてんぷら、なんとかいう魚のてんぷら、タコのてんぷら・・などなどを食べているうちに、茹で上がったカニがでてきました。
さっそくしのが手を伸ばします。(僕からはちょっと遠いところにザルが置かれていた)。


「あちっ」


「まだ熱いからもうちょっと冷めたら食べれるでー」<船頭さん

僕はそれを聞いて、もうしばらくてんぷらをつつくことにしました。こちらもまだ熱々です。
でも、しのがてんぷらをつつく気配がありません。
ふとしのをみると、カニに目が釘付けです(笑)。
そして10秒置き位にザルに手を伸ばしては「あちっ」となっています。
てんぷらもすごくおいしいのに、しのは「ちょっと」も待てないらしい(笑)。
そんなしのを見ながら僕は萌えーとなっていたのですが、そんな僕の姿もしのの目には入らないようでした(笑)。


最終的には、もうしばらくカニは・・というほどのカニを食べることができて大満足でした。ね?


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