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そうめんの思い出 [追想]

しのとはじめて会った7月、しのは義理のお母さんの介護と日本の暑さに疲れ果てていました。
微熱がさがらず、食欲もないしののことが僕はとても心配で、ほとんどない料理のレパートリーを総動員させて、お茶漬けを作ったり雑炊をつくったりしていたのですが(<料理?^^;)、ある日、どちらが言い出したのか、そうめんが食べたい、ということになりました。
僕が近所のコンビニで素麺を買ってくると、そんなのわざわざ作ってもらうの悪いよ、としのは遠慮していましたが、



大丈夫だよ。茹でて醤油かけるだけだから。


僕の言葉に、しのは何も言わずに一緒に台所に立ち、卵をときはじめました。


僕はそれまで素麺は茹でたてに醤油をかけて食べていたのですが・・しの的にはそれは論外だったようで、ちゃっちゃと錦糸卵を作り、みょうがを刻み、めんつゆをつくり・・僕が茹で時間を計っている前でささっと脅し水をして麺もできてしまいました。


鮮やかな手つきに僕は呆然です。
はっと気づいたら食卓にはきれいに盛り付けられた素麺が。


具沢山の素麺はもちろんそれ自体とてもおいしいのですが、僕にとっては錦糸卵が一瞬にしてできあがったりとか、みょうがを刻むとかそういったしのの一連の機能美を備えた動作が非常に感動的で、じーん・・となって食べたのでした。


 


 


 


 


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先日しのが教えてくれたつくり方でにゅうめんを作りました。
僕は醤油好きなので醤油も少し足しましたが、塩加減が絶妙でおいしかったです。
なんだか無言のプレッシャーを感じたもので、一応ご報告まで。^^;


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