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2時間、歩きました。 [温泉日記]

温泉部屋のマンションの施設管理に関する自主グループに野次馬根性で参加をしているくろすけとわたしです。

その一環で、先週末にはマンションをグループメンバーの一部と一緒に歩き、メンテナンス不足による故障個所についてリストアップをしていきました。

自分が持っているマンションでも、自分の所有区画関連のところ以外はなかなか入るわけにはいきません。特に1号館は階段の構造がものすごく複雑で、斜面に建っているため、一部廊下は掘り込み式になっていて、なんというか、階段遺跡的な素敵なことになっているのです。でも、その階段は、各戸のプライベートアプローチにもなっていて、区画所有者でないとそこを歩くことははばかられます。

というわけで、今回の自主点検は我々にとっては、マンション全体をぐるぐる回る都合の良い言い訳を提供してくれた、というわけ。

ものすごく楽しかったです。しかし、階段や廊下の構造が複雑なため、180戸ほどの2棟のマンションなのですが、全体の点検をするのに2時間かかりました。その間ほとんど歩きっぱなし。結構距離があるもんです。

メンテナンス不足の部分も多かったですが、階段の意匠や廊下の曲がりくねり具合、非常にエキセントリックで素敵な物件だなあ、と改めて思ったのでした。いや、ほんと、日本でこんなにエキセントリックで有機的な物件に出会えるとは思っていませんでした。

結局、自主管理グループの政治性は、今の理事会の成立事情が非常にややこしい背任事件をきっかけにしているため、その中で背任事件を起こすきっかけになった利権をいまだに自分たちのものだと思っている古い人たちがいることを背景にしていることがわかってきました。そういう古い理事たちを排除するのではなく、参加枠を広げることで管理体制を新しいものにしていこうというところが最終的な目的のようです。

なるほど。

単なる高齢者のレインダンスかと思っていたのですが、自治組織の刷新という目的を暗黙の了解で共有していたわけですね。

なので、わたしの見込みとしては、今年の理事会で数人の新理事が承認されて、今の自主グループの目的は達成され解散になるのではないかな。その中で、わたしとくろすけが理事長と一緒にロビーにコーヒーマシーンの設置を行うという、一つの結果が提示できたことは、たぶんボーナス的なものだったんだろうな。

もともと政治的な意図を持っていたわけではなく、マンションの管理組合という未知の領域の社会学的観察が目的だったので、今回は良い経験ができました。

それ以外にも、花火を見たり、おいしい料理を食べたり、お酒をたくさん飲んだり、面白い人たちと知り合ったり、くろすけが珍しく饒舌に語り「小保方さんのせいだ―」と自己嫌悪に陥ったり。

今までに、いくつかの不動産の売買をしてきたことがありますが、単なる資産ではなく生活の場所としてそこで幸せになれることが直感的に感じられる物件を常に所有して来ていた、と思います。直感と思っているけれど、実は違って、その物件に住んでどういう生活やコミュニティーへの参加ができるかが一瞬のうちに実感できている、というのが本当のところなのかもしれません。

今回、温泉部屋に感じたくろすけとわたしの直感も正しかったんじゃないかな、と思っています。
posted by しの at nice!(2)  コメント(2) 
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