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伝染性?? [好き]

くろすけと喧嘩をしていました。けっこうシリアスな奴。

その時に、ほかにも喧嘩をしておられたカップルが何組かあったようで、同時多発喧嘩だなー、とか思っていました。そうしたらくろすけも同じことを考えていたようで、喧嘩してても仲いいわね、みたいな。

喧嘩をしたときに、いつも後悔するのは怒りに任せてくろすけを傷つけるようなことを言ってしまうこと。もちろんまったくの虚偽を口にするわけじゃなくて、自分の中にあるものを誇張した形になってはいるんだけれど。

なんでこんなことでここまで怒っているのか、わたしは一体何に対して怒っているのかが自分にわからないことには仲直りのしようもないし、これからも何度も同じようなことが繰り返されてそのたびにわたしが傷ついて(って思春期の子供みたいなことを言ってますが)、くろすけを傷つけることが繰り返されるのは避けられないです。それでとりあえず、一生懸命に自分はなにをすべきなのかとか、なにができるのかとか、くろすけになにをしてほしかったのかとか、そういうことを考えてみたわけです。

くろすけは比較的論理的に物事を考える人です。なので、自分がそうするのが正しいと思ったら、正しいんだからそうすればいい、という結論をさくっとくだします。

が、いくら正しい結論でも、その結論によって傷つくことだってありますよね。そのことにくろすけはあんまり気がつきません。もちろん、何によってわたしが傷つくのかはくろすけに予測はできないわけです。わたしだってわかんないもん。今までは二人でわたしが何に傷つくのかを一つ一つ特定していって、それを避ければいい・・・という感じの地雷撤去作業的なことをしていたわけです。

それでも、わたし自身が何に傷つくのかわからないわけだし、一つ一つの出来事っていうのはけっこう特殊なことが多いから、このやり方では永遠になんの解決も得ることができません。あれをしてほしくない、これもしてほしくない、それもしてほしくない、それもだめ、あれも駄目、駄目駄目駄目。・・・これではくろすけの息がつまるし、わたしだってくろすけの行動をすべてコントロールしたいわけじゃないのです。それでわたしががまんをしていると、へんなときに爆発してえらいことになっちゃうし。

そこで、前提として、①くろすけの行動はくろすけが決めるものである。②わたしはわたしの持ちたい感情を持つ。この2点を置きました。その上で、では、お互いの行動や感情がお互いにとって望ましいものでない場合、わたしはくろすけになにをしてほしいのかを考えました。

それで気がついたのですが、くろすけは自分の行動が正しい場合にそのことでわたしが傷ついても、「自分は正しいんだけど、しのを傷つけちゃってごめんね」といいます。わたしは、「くろすけは正しいことをしているのに、わたしががまんできなくて怒っちゃってごめんね」といいます。それで、気がついたんだけど、わたしはこのくろすけの謝り方に不満があるのです。ものすごい不満が。だって、これだとわたしに一方的に非があるみたいじゃない? ・・・そりゃ、あるかもしれないけどさ。あると思うけどさ。非難を承知で言わせてもらえば、くろすけにだって非はあるはずなんですよ。

くろすけの行動は正しい。でも、それがわたしを傷つけることになるとはくろすけは気がついていないわけです。で、その部分に不満がある。くろすけにすべて気がつけとは要求するつもりはない。わたしが傷ついたことは慰めてほしいけど、そこに謝ってほしいわけではない。わたしを傷つけるかもしれない行動だったことに気がつかなかったことについて、ごめんって言ってほしいのです。そうなの、そうだったの!

正論は正しいけれど、それと同時にその正しさがわたしを傷つけてしまうことに気がつかなかった鈍感さについては謝ってもらいたい! 「正しいことをしていると信じているけれど、それがしのを傷つけるかもしれないことには気がついていなかった鈍感さを許してね」と言ってもらいたいわけなのですよ。

くろすけは「あたしはどじでのろまなカメです。でも、がんばります、教官!」(堀ちえみ)みたいな。

それでわたしは、「そうだ、お前はどじでのろまなカメだ! でも俺はそうやってがんばってるカメが好きだ!」(風間英夫)みたいな。

スチュワーデス物語ですよ。空飛んじゃいますよ。

「このわたしの鋼鉄の手はどうしてくれるの!」(片平なぎさ・・・だったっけ??)なんていって、うちの猫にも参加してもらいたいわけです。猫なので、鋼鉄の手ではなくてぷにぷにの肉球ですが。

そうです。わたしはくろすけにも非があると思っていたのです。そしてそれをくろすけに認めてほしかった。でも、わたしは一体くろすけのなにをもって非であると考えていたのかわからなかった。くろすけの正論がすべてのように感じていて、自分ばっかりがいけないように思えて、そこにいらいらと不満がつのっていたのです、たぶん。

まあ、これはあくまでもわたしの側の論理であって、くろすけがそれを受け入れなかったら、そのときは覚悟を決めないと、と思っていました。でも、流石にくろすけはわたしが好きになるだけのひとでありまして、わたしの言っていることをちゃんと聞いて納得してくれました。

とてもうれしかったです。そういうわけで無事に仲直りもできたし、また一つ前に進めたような気がしています。
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コメント 6

くろすけ

しの・・・大変だったね・・・。
ごめんね、僕が鈍感で無神経でのろまでカメ?で・・・。

「自分は正しいんだけど、しのを傷つけちゃってごめんね」
・・・こんな謝られ方嫌だよねー・・。^^;
しのの苦労をしみじみ感じちゃいました・・・。
by くろすけ (2008-03-12 03:34) 

しの

そうだー、そんな謝られ方、いやだー。笑。
今だから笑えるけど、実際、リアルタイムでこれされたらほんと頭くるから。

とりあえず、なんか、着地点が見つかったようでよかったよね。
いやー、よかったよかった。笑。
by しの (2008-03-12 03:38) 

まりえ

うちもけんかしてました。
同じくシリアスなやつ。。。

でも、けんかって、「けんかは一人ではできない」とか言いますけど、けんかしてまで相手と関係したいと思ってるんだなーとしみじみ思いました。
今回。
私は。
さっさと別れちゃった方が楽ですもん。
でも、そうできないってくらい相手のことを「好き」なんだなと思いました。
自分のことばっかでごめんなさい。

p.s.サロマの「船長さんの家」懐かしいです。
冬は行かれたことありますか?
めちゃくちゃ楽しいですよ!
by まりえ (2008-03-12 21:52) 

葉の茶

ちゃんと起きた事に対して、そうやって何が根本的な原因だったのか
探るっていうのがスゴイと思った。
結構、他のブロガーさんとこもケンカする時は、ドカ~ン!って大きな
ケンカをしているから、これが正しいのか?
ケンカしたほうが相手をよく知ることが出来るのかな?
葉の茶、あんまりケンカしてない気がするんだけど・・
なんでだろう。。
by 葉の茶 (2008-03-12 22:22) 

しの

> まりえさん

喧嘩をしてまで相手と関係したい、というのには同感です。そんなに大切な人じゃなかったら、わたしの場合、この人はこういう失礼な人なんだなって自分の心の中で思って、フェードアウトすると思います。ほんと、そのほうが楽だし精神衛生にもいいし。

でも、そうできないのは本当に相手が好きだからだし、自分のことをわかってもらいたいし相手のこともわかりたいからなんですね。

そういうわけなので、くろすけはわたしが喧嘩をしていて真剣に怒っていると、「愛されてるんだなー」ってひとりでジーンとしているそうです。ちょっと変態っぽいけど(笑)。

船長さんの家は2月に行きました。楽しかったですよ。でも、残念なことに天候が悪すぎてスノーモビルとかできなかったんです。知床で原生林の中をスノーモビルで走ったのは気持ちよかったな~。
by しの (2008-03-13 00:30) 

しの

> 葉の茶さん

わたしもくろすけも物事を分析して理解しようとする癖があるんです。そのあたりが一致しているのは付き合っていく上でけっこう大事だったりして。相手に分析癖がないとうっとうしがられたりしますので(というか、こうやって分析しちゃうのってはっきり言ってうっとうしいと思います。あはは)。

喧嘩は・・・しなくてすむのならしないほうがいいですよ。体力も精神力も使うから。葉の茶さんとモモちゃんは喧嘩なんかしなくてもちゃんとお互いのことがわかっているんですよ。きっと。うらやましいです。
by しの (2008-03-13 00:31) 

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