世間との距離 [ちょっとまじめに]
したの記事を読んでちょっと考えたことがあるのでつれづれに。
しのは世間と関係していないと自分の存在が確認できないらしい。
だから、僕の周囲は(すくなくともいまのところ)僕としのの関係を自然に受け止めてくれるひとばかりでよかったなーと僕は思っている。同時に、僕が世間様(どなたかはしらないが)の常識から外れることにまったく葛藤がない人間であることも、よかったなーと。
もし僕がしのとの関係を世間にオープンにすることに対して悩んでいたら、しのは悩むくらいだったらやめよう、といって手を離してしまいそうだから。
僕は世間に対してマイノリティであることに全く葛藤がない。
というのも、マジョリティに属する人間が「あなたのためだからマジョリティに属せ」という言葉はその人のエゴを自分の言葉で言い表すことができないための方便であることが多いことを経験しているし、こちらがこちらの主張を認めさせようとしなければそこに葛藤が生じないこともまま経験しているので。こちらが武器をとらなければ向こうも武器をとらない、という感じですかね?
えてして(というか昔の僕は)マイノリティであるときにはそのことを主張しがちなんだけど、そんなことをしなくても自分は自分だし・・という。
そして僕のまわりにいる人間は僕の世間一般からのはずれ具合にすでに気づいてくれているので、「彼女ができたよーv」といっても、多くの常識はずれな行動のひとつとして捉えられているようです。
しのは自分の両親に離婚したことを告げるのに葛藤があるみたいだけど、僕はいつもどおり、悲観的にならずに、しののご両親も愛することができたらなーと楽観的に考えています。
わたしもマイノリティーであることには葛藤はないんだけど。
なんていうのかなー。身構えちゃうんだよね。
人種的なことや性差のことでいろいろとあったから。
こっちが武器を持たなくても向こうから一方的にたたいてくる、みたいなね。
わたしの場合も周りの人たちは、わたしのずれ具合になれてみるたい・・・。
同性愛について否定的な発言をしてた人まで
「ああ、そうだとはなんとなく気がついてました」
とかいってたし(笑)。
なんだかんだいってるけど、受け入れてもらえることはうれしいし、
葛藤はないに越したことはないよね。
ただ!
うちの両親(ことに母親)に関しては
マイノリティーとかそんなレベルじゃなくて
「どうしてくれるんだ! こんな無責任なことをして! 恥ずかしい!」
ってレベルだから。
あなたに責任とってもらう気もないし、迷惑かける気もないし。
無責任にしてることじゃないし。
恥ずかしいって、離婚もゲイもそれ自体は単なる事実であって
そういった価値判断の対象にはならないと思うんだけどね。
わたしのことを考えているなら、今、本当に自分になった気持ちがしてるんだから
「よかったね」
になるはずなんだけどね。
そういう自己中心的「常識」ルールを振り回されると
話も通じないし、疲れるので
そういう無駄なことはしたくないなって感じ。
by しの (2006-12-04 02:16)
うーん・・しのの場合、マイノリティであることに葛藤っていうか、マイノリティであることを認められないのは嫌って感じじゃない?ちゃんと認めて欲しい、みたいな。
あー、はやくしののお母さんに罵倒されたいv <マゾヒスティック
by くろすけ (2006-12-04 18:45)
イングランドにいたときにね、病院なんかで治療を受けると
年齢、性別、結婚してるか、子供いるか、
人種(というのもまたいい加減なカテゴリーだが)なんかの統計調査があってね。
そのとき、結婚なんかだと選択肢が5つくらいあるの。してない、同棲中(同性愛カップル含む)、別居中、離婚、などなど。今なら、Civil Partnerも選択肢に入ってるでしょうね。
人種もさ、ものすごくいろんなカテゴリーがあるんだけど、日本人っちゅうのがなくて。いっつも「その他」でさ。ちょっと悔しかった。笑。マイノリティーは適当にひとくくりにしてしまえ、みたいなのが。そこをねー、いい加減にしないでほしいのよね。って、人種なんて嘘っぱちのカテゴリーはどうでもいいんだけど。
by しの (2006-12-04 19:52)
つけたしー。
だからさ、カテゴリーなんてスタティックでものすごくいい加減なものに分けてるのがそもそも気に食わないんだけど、マイノリティーになるとそのカテゴリーがますますいい加減にされてしまう感じが許せないって感じ?笑。
by しの (2006-12-04 19:53)