あー、恋愛ものなんて読むもんじゃねーや。 [くだらないたわごと]
くろすけが早くに寝てしまいました。で、庭師兼樵のおじさんが来たり、ハープを久しぶりに(先生、すみませんっ)練習したり。それで、紅茶を飲みつつ、久しぶりにブログ徘徊をしていたら・・・。
恋愛過去話(携帯小説って言うのかね)のサイトに行き当たりました。まあ、こういうものは少女マンガの王道の恋愛物の継承をしていて、同じ人を好きになっちゃったくらいで親友が決裂していきなり背中を見せて走り去ったりします(「星の瞳のシルエット」参照)。それで、好きな人を取ったの取られたのって。
はっきり言って、人の気持ちを自分の自由にはできないのだから、人の恋人を取るも取らないもないと思うんですよね。わたしは自分でくろすけを好きになって彼女と一緒にいたいと思ったのであって、どんなにくろすけがわたしを好きでがんばっても、もしわたしの心が彼女になかったらわたしは彼女のものには絶対になりません。
でも。
そういう女の子たちが取った取られた、という話の場合、共通するのは好かれている件の人物が優柔不断であることだと思うんです。
一条ゆかりの「砂の城」でも、フランシスが自分の意思を表示して言い寄ってくる女の子に「僕が愛しているのはナタリーだ」ってはっきりいって拒否してればいいのに。だらだらと中途半端にやさしくするからいけないと思うんですよね。自分が誰を愛しているのかをはっきりさせないままで。
さっき読んだ恋愛物ブログもそう。主人公の女の子が精神的に弱いとか、ライバルの女の子がすごいタフで男の人を自分に振り向かせるためにはなんでもしちゃうとか、女の子二人に対して批判はできると思うんだよね。でも、わたしはやっぱりこの主人公の恋人の男性が悪いと思う。彼がそのライバルの女の子が好きじゃないんだったら(彼は何度もそれを意思表示してる)、きっぱりとライバルの女の子を切るべきだったと思うんだよね。
なのに、中途半端に男の人はライバルに優しくする。主人公が切ってほしいと頼んでも、二人ともをなんとかしたい、とか。トラブルが起きたときも主人公の側にしっかり立ってあげないんだよね。
そりゃあね、ここで、主人公の恋人がきっぱりとライバルを切ってしまったら話にならないからさ、そういう中途半端にやさしくて優柔不断なヒーロー(またはヒロイン)というのが恋愛物には欠かせないのはわかるんだけどさ。そういう優柔不断なヒーローの行動で主人公がどんどん悲劇に突き落とされていくわけだしね。それを読者は期待して読んでるわけだから。
わたしが主人公の立場に立ってれば、もうたまらないと思うんです。もし、くろすけを誰かが好きになって、会ってくれなかったら自殺するとか自傷行為を重ねるとか言っても、わたしはくろすけにその人をきっぱり切れ、というと思います。鬼といわれてもそういいます。わたしはそんなに心が広くないし、くろすけを好きだといっている人(男だろうが女だろうが)にくろすけが会いにいってやさしくしてあげるなんて絶対に耐えられません。やだ。
そういう中途半端なやさしさって本当は相手のためにならないと思うんですよね。・・・とかいろいろ言いたいことはあるけど。
でも、根本的には、くろすけに恋をしている誰かにくろすけが優しくすることが耐えられないんです。そんなことを余裕で許してあげるほどわたしは自信もなければ精神的にタフでもありませんから。くろすけがそれでも相手にも優しくしたい、と言ったら、たぶん、手を離すでしょうね・・・。プライドとかそんなんじゃなくて、単にそういう状況に耐えられないから。
・・・といっても、くろすけの手を離すことは絶対にできないから、そうなると戦うでしょう。きっと。どうやってかはわからないけど。
だから、くろすけが素敵って思っていてちょびっと恋心を抱いている皆様、よろしくて。くろすけをものにしたいのであれば、
Over my dead body.
ですわよ。
・・・って、わけのわからん宣言をしてしまいました。だから、恋愛物なんて読むもんじゃないわ。くだらないことを考えてしまうわ。笑。
うっ、恋愛物に疎い花太朗ですが、ちょっと耳が痛くなる話です…
>中途半端なやさしさって本当は相手のためにならないと
確かにそうなんだけど、実際何をするか分からない♀が本当にいます。
それにそうゆう♀って冷たくしても自分の良いようにしかとらないし。
(××;)うーん
だけどその中途半端なやさしさを突き詰めていくと、その相手の心の中の
自分を『いい人』って思っててもらいたい気持ちがはたらいてるのかも。
と、しのさんの記事を読んで自己分析してみました。
しかし、しのさん
『Over my dead body. 私が死んだ後に。』なんて…いやだなー。
私がくろすけさんだったなら、「私が死んでもゆるさない!」と言ってほしいな~イジイジ。
あっ、それから風邪の心配、ありがとうございます。
あのドキドキ萌え萌え?でなんだか気持ちだけは元気です(笑)。
by 花太朗 (2007-11-11 06:41)
> 花太朗さん
Over my dead bodyって言うのは、
わたしを殺していきなさい。という意味で、
あなたなんかにわたしを殺すような度胸はないし、あんたなんかに殺されないわよ、返り討ちにしてやるわ、だから今のうちに退散しなさいよ、おほほほほ~
みたいな感じです。あはは・・・。
そうですねー。中途半端なやさしさは自分が悪者になりたくないって言うのはあるんだろうな。それに確かにいるんですよね・・・なにをするのかわからない人って・・・自己中心的に自分に都合のいい解釈しかしない人ってね・・・。まあ、そういう人に当たったら余計にケツをまくって逃げるしかないと思います。なのに追いかけてきたりしたら、それはもう犯罪の範疇だし・・・。
中途半端に相手に期待をさせたりしてはいけないってことかな。引き受けるつもりもないのに依存の関係を作るのもよくないし・・・。きちんと依存をさせないことも思いやりだな、なんて最近思うのです。
by しの (2007-11-11 07:04)
どうしてもくろすけさんが欲しいなら、私の屍を超えてゆけ
という感じでしょうか。
Over my dead body.
を読んで瞬時にベルばらのオスカル様を想像してしまった私は十分に少女マンガに浸るタイプですが!!!
確かに優柔不断な男が沢山出てきますよね。
はっきりせんかい!!わりゃぁ!!
と言いたいことも多々。女の子でも複数の男の子に言い寄られて・・・ってパターンがありますよね。きっとそういう登場人物は自分に酔ってるんでしょうね。
「私って、素敵過ぎて罪ね」的に。
気分いいんだろうなぁ。
複数はおろか単数にも言い寄られたことの無い女の僻みですね。
by ゆり (2007-11-12 00:34)
> ゆりさん
ベルバラ、いいですね。わたしも好きです。オスカル様は複数の男に言い寄られても女に言い寄られても、比較的はっきりと断るのが珍しいタイプかも、そういえば。わたしはオスカル様が自分の理想のために胸から勲章とかをべりって引きちぎるシーンが好きです・・・(照)。
優柔不断な男といえば、堤中納言物語の「逢坂越えぬ権中納言」の主人公がやっぱりはっきりしないんですよねー。それで解説に、女性を大事にする男性という宮中女房という読み手が望む男性像を造型していったためこういう無気力な男が主人公になることが多くなった、とか書いてあって、そんな男はイラン!って思ったのを覚えています(笑)。少女マンガでもねー・・・。
そういえば、「風と木の詩」のセルジュの父ちゃんのアスランは珍しく自分の意思をはっきりとさせて行動をする人で好きでした。笑。
複数の男に・・・。大学のころ、あれってバブルの影響もあったんだと思うんですが(ほほほ。けっこうばばぁなのです)、周りにはアッシー君とかメッシー君とかみつぐ君とか引き連れてる人もいましたけどね・・・。好きでもない人からアプローチされるのって気持ち悪くないのかなあ。
by しの (2007-11-12 06:24)
しのさん、こんにちは^^
いつも拝見させていただいてます。
一度だけ別のHNでコメントしたことがあるのですが、どの名前だったか忘れちゃったので、初めてってことにしてください(笑)
しのさんのおっしゃることも、他の方々のおっしゃることも、まったくその通りで、もっともだと思います。
でも、ひとつだけコメントさせてくださいね。
>自殺するとか自傷行為を重ねるとか言っても
の部分。
うん、そうですよね、相手がそんなこと言っても、無視して欲しいですよね。
でも、実際本当にそういうことをされそうな場合、本当に恐怖なんですよ。
自分のせいで人が死ぬかもしれない、って、リアルに起こったとき、そこで自分が再びかかわることが客観的には良くないと分かっていても、無視するのは本当に怖いのです。
わたしの場合、そういうことを言った人は恋人ではなかったし、他に恋人がいたわけでもありませんでした。
だからしのさんのケースとは違うのですが・・・
でも、今でも思い出すと内臓が暴れるくらいの出来事だったので・・・
確かに自分には引き止める恋人がいなかったから折れたのであって、しのさんのような恋人がいたら、折れなかったかもしれません。
でも、そこに潜む恐怖とか重みとかキツさとかも確かに存在することを、ちょっとだけ書かせてくださいね。
このコメントにより不快に思わせてしまったなら、ごめんなさい。
by きりん (2007-11-12 10:46)
> きりんさん
こちらこそ、不愉快な思いをさせてしまっていたらごめんなさい。
自殺や自傷を言われるのは本当に恐怖ですよね・・・。わたしの場合、それは母親であり元夫でした。それで、誰から見てもわたしがそこを脱出すべきであるにもかかわらず、ものすごく時間がかかったんだと思います。実際、ひとりではそこを抜け出すことができなくて、多くの人からの助けを必要としました。
ボランティアのための半年のトレーニングと実際の活動へのかかわりや、いましているある翻訳プロジェクトのための勉強、自分が受けた援助や治療、これから資格取得をするための準備、などを通して、いろいろと考えたし学びました・・・。それに加えてくろすけがいてくれました。だから、恐怖や重さや激しい罪悪感、それからそういう状況の中で自己犠牲をすれば逃れられるという思い込みからなんとか抜け出せたのだと思います。
うん。だから、依存してくる相手を切れ、というのは簡単だし正論だけど、それを実行するのはひとりでは不可能ですよね。そういうことに配慮をしない表現をしてしまったことはとてもよくなかったです。
きりんさんの過去のつらい出来事を思い出させるような書き方をして本当にごめんなさい。
by しの (2007-11-12 17:44)