冬の花火 [温泉日記]
灯油ストーブの火は青いと思い込んでいました。単に、子どものころに使われていたストーブがアラジンというものだったらしいです。初めて灯油ストーブを買った時に火がオレンジ色なのでびっくりしました。よく考えれば、青いほうが珍しいんだけど。意外なところで”常識”は形成されているのもです。
エアコンの暖房はうるさいし、乾いた生ぬるい風がぶうぶう来るので嫌いです。なんか部屋がしっかりと温まらないし。暖房って視覚的に温かさを確認できるものがあったほうがより暖かく感じられるような気がするし。それに、一つのエネルギーソースにすべてが依存している(たとえばオール電化)とか、エネルギーソースが外からの常時供給に依存していて家に備蓄ができないというのは、安全保障として弱いと言わざるを得ない。
まあ、電気がしょっちゅう切れたりする田舎に長く住んでいたものでね…。
なので、うちは灯油ストーブ派です。扇風機と組み合わせれば、部屋中あったか。お湯も沸かせる。
温泉部屋は基本的に趣味でインテリアを考えているので、自宅で使っている安くて効率の良い灯油ストーブではなく、アラジンを使っています。火をつけるのが面倒くさいとか、手入れが大変とかあるけれども、北欧風に壁は白、木の部分はビーチっぽくしているので、色のテーマ的にもよくあっていていいかな。丸い窓もちょっと強引にマリンテーマとこじつけられなくもない。
ニッセンの灯油ストーブと迷って迷って、お湯が沸かせるのでアラジンにしました。
ふたをした薬缶だと沸騰するけど、鍋をするときには沸騰はしない感じ。おでんにいいかも。
今回は、干物祭りで鯵の干物の無料配布にありつき、冬の花火を見ました。
干物祭りは隣の湾の町で行われました。干物はおいしいし、売り子しているおじさんたちがいい具合に出来上がっていて大騒ぎしてておかしかったです。橙のマーマレードも買いました。
風が強かったのですが、海があまりにもきれいだったので、湾をぐるっと回って海沿いに歩きました。湾を一周したところで、自分たちの町まで行くバスがあったので、それに乗って町まで帰りました。
夜は花火。
マンションの屋上から眼下に打ち上げ場所が一望できます。ちょうど目の前で花火が開くので、浮遊感もあり、きれいでした。背景が海で真っ暗なので、花火が途切れると星空、花火は真っ暗な空に炸裂。山にこだまする音が迫力でした。
屋上から見て、冷え冷えになって部屋に帰って、温泉につかりつつ赤ワインを飲む幸せ。
それ以外のこと
●障子のレールを削って立てつけがよくなるよう補修。
●町の有名乾物店直営の料理屋はメニューがその日の魚によって変わるので固定していない。金目の煮つけがおいしかった。
●海岸沿いの廃墟に挟まれた階段は、廃墟探索ののち趣ある下町風路地になっていて、登るのはきついがなかなか楽しい。