セックスじゃないと愛情が確認できないんだってさ その2 [ちょっとまじめに]
それからの彼は、「もう一緒に暮らせない」と「君がいないと生きていけない」の間を行ったりきたりするようになって、しのがつらい思いをしていたことよりも、彼のおかれているつらい状況をどうやって抜け出したらいいかということが関心事になっていった。
ゲイが遺伝物質によってゲイではなくなる、というポップサイエンスの記事に喜んでしのを病院に連れて行こうとしたり、セックスは義務だといってせまったり、泣き落としたり。
そしてひとつきもたたないうちに、ふたりで解決しなければいけない問題を周りの友人や同僚に触れ回り、同情されて満足してはしのを責めるようになった。彼女の気持ちが知りたかったという理由で彼女のプライベートな空間であったブログを検索して読んだりもしたらしい。そして一ヶ月の出張のあとに、ブログを読んだ結果しのが僕に恋をしていることがわかって、それは不倫だから離婚するしかない、という結論をしのに突きつけた。
大体、精神的に僕が必要であることは一年前から話しているのに・・。
これは蛇足だけど、ブログを読んで彼女が息子さんを愛していることがわかってほっとした、とも書かれていて、僕はこの時点で、離婚して正解だな・・と思った。しのが子供を愛してるっていままで気づいてなかったって、すごい侮辱だと思うから。なのに彼は、子育ての見解の違いをしのが書いている文章を読んで自分が馬鹿にされているといって怒っている。どちらがどれだけ相手を馬鹿にしているのか・・。
そのあとも彼は前言を撤回してしのにすがったり、金銭的にあれはだめこれはだめ、といったり、離婚したくないけど彼女がもう元に戻れないって言うんだ・・と周囲に言いまわることを続け、とうとうしのは自分から家を出た。
その後はしのが書いた通り、翌日から新しい彼女を家にあげ(しかも子供の音楽の先生で、しのがいなくなった後の精神的な支えになってくれそうだったひと・・)、こんなことをしのに言っている。その言葉によってしのがどれだけ傷つくのか彼は知っているはずなのに。ずっと彼を満足させていないのではないかということにしのは傷つき続けていたのに。
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ちなみに、彼は彼女を作って元気になったことはだれにも話していなくて、自分は被害者のままになっている。なんて卑怯なんだろうと思う。
しのの部屋をベッドルームにするってうきうきらしいです・・。
・・・ちゃぶ台ひっくり返したい・・。
僕はこの4ヶ月のあいだずっと、いつかはふたりが元通りになるだろうと思って彼に対する僕の気持ちは(あまり;)言わないでいました。彼女が彼を愛しているといえば、その言葉が僕にとっては全てだから。
だけど今は客観的(といっても僕の主観だけど)に彼に何をされていたのか知りたいとしのが言うので書いています。
こんな我慢をしなくても楽しい人生があるんだって、しのに思って欲しいから。
気分を害した方がいたらすいませんでした。