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ほしいものは作っちゃえ。 [オトナのどうぐ]


子供の時には貧乏で、洋服も母親が作ってくれていたし、ノートとかは近くの製紙工場の切れ端をもらってきて自分でホッチキスで止めて作っていたしのでございます。あ、小学校に上がってからは学習ノートは買ってもらえていましたよ。でも、体操服の袋とかは既製品は買ってもらえず、母親が作っていました。まあ、両親は洋装関係の仕事しとりましたから、端切れや糸はふんだんにあるし、ミシンだって工業用のすごい奴がありましたので。




そんな家庭に育ったもので、ほしいと思うものがあると自分で作れるかどうかをまず考えてしまうわたしです。今までに作ったものといえば、レコードラック、カーテン、座卓、卵スタンド、エジプトの青いブロンズのカバ、ステンドグラスの窓、勉強机、ソファーのフィットカバー、キャットタワー。いろんなところから廃材を拾ってきたりして作ります。あ、今寝てるベッドのマットを乗せているスノコも自分で作ったな。




最近ほしいものは、ちょうどいい大きさのフリースのひざ掛けです。でも、売ってるフリースの毛布って大きさが一辺150cmくらい。そのままだとちょっと大きすぎるし、薄くて寒い。でも、二つ折りにすると幅が狭すぎるし、四つ折りにするともう小さすぎ。




なんというか、一辺の長さが既製品のルート2の二分の一くらいだとちょうどいいのに。ええと、四つの角を中心に向けて織り込んだ大きさ? それで二重になってればいいのに。




さてさて。コタツ用に机に袴みたいにはかせるように改造したフリース毛布がありました。でも、コタツは結局は行火を床において直接布団をかけたほうが暖かいし、猫もわたしも幸せであることが判明しました。そういうわけで机用に改造したフリース毛布がいらなくなってしまったんです。




それを捨てるのももったいないし、それなら適当に切ってパッチワークみたいに縫い合わせれば自分の好みの大きさのいい毛布ができるのでは?




というわけで、午前中、ちょこちょこっと縫ってみました。







直角二等辺三角形でパターンが二種類になるように切ったものを14枚、正方形を2枚用意して、キルトでいうところの三格子のノースウィインドというパターンに縫い合わせました。裏は直角二等辺三角形の4枚はぎになっております。




適当に切ったので、ぼこぼこになるんじゃないかとか思ったのです。この辺はかなりいい加減に勢いでやってしまうので。でも、思いのほか平らになりました。大きさもいい感じ。




やっぱり、ほしいものは自分で作るといいですね。うんうん。図画工作が好きなだけなんですけど。


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そのとき、時が動き出した。 [オトナのどうぐ]


むかし、むかし、あるところにくろすけさんとしのさんがいました。




ある夜、くろすけさんは夜遅くまでおきていました。しのさんはベッドで白河夜船。ぱちぱちと勢いよく燃えていた薪も燃えつき始め、夜も更け行く頃、くろすけさんは仕事を放棄して、「不思議な少年」を読んでいました。




「あーあ。仕事をしてると時間ってたつのが遅いのに、漫画読んでると時間ってすぐに過ぎちゃうよな」




さて。くろすけさんは怖がりです。初めてしのさんと一緒にひとつき過ごしたあと、飛行機に乗って遠いお国に帰るしのさんに




「飛行機の中で読むといいよ」




と言って「八墓村」と「犬神家の一族」の漫画をあげました。飛行機から降りたら捨てていいから、と。事実はこの怖い話が自分の部屋の中にあると思うだけでくろすけさんは夜に怖くて寝れなかったりしていたそうです。




そんな怖がりのくろすけさんなので、「不思議な少年」も十分に怖い話だったようです。




この中の時を越えさまざまな時代に降り立つプラトンの話を読んでいたときです。時刻は深夜3時を回った頃だったでしょうか。




突然、頭の上からカタカタカタ・・・とかすかな物音が聞こえてきたそうです。なんの音かと思って見上げると・・・

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荷物テープ [オトナのどうぐ]


くろすけに小包を送りました。




箱を閉じようとして荷物テープを探したのですが見つかりません。普通に四角い形ではなく、8角形の筒状なので両端をかなりしっかりと覆いたいのです。まさかセロテープで箱を閉じるわけにも行かないし。荷物テープはつい3日ほど前に使ったばかりなのに困ったものです。たいして広い家ではないし、仕舞う場所も限られているのにどうしても見つかりません。




いらないときにはその辺でごろごろしてて邪魔なのに、いるときになるといなくなるんですよね、こういうものって。




困ったなーと思っていたら、文房具を入れている引き出しの中からこんなものが出てきました。







ガムストリップ。イングランドにいたときに額装をするために買ったものです。切手と同じで、裏についている糊を水でぬらして貼り付けるものです。普通のテープだと数年で接着剤が劣化してしまってはがれてしまい、虫やカビの進入の原因になるので、昔ながらの水でぬらして使うタイプのテープを使うのです。




これしか見つからないのでこれを使うことにしました。水でぬらして使うなんて面倒くさい・・・ぶつぶつ。そう思いつつはじめたのですが、これが具合がいい。ビニールテープと違ってしわにならないし、箱に貼り付けるとピタっと一発で張り付きます。しかも紙なので住所を書いたりする際の邪魔にならない。







出来上がり。




いやー、昔ながらのガムストリップっていいものですね。また少し仕入れておこうかな。壁の細かいひびとか破れちゃった本とかの修繕にも使えるのよね。


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夏でも火鉢。 [オトナのどうぐ]

急に火鉢がほしくなりました。

冬にくろすけと二人で半纏を着て火鉢で熱燗なんていいじゃないですか。
↑今は夏じゃ。

そういうわけでいろいろと探してみましたら、こんなものを見つけました。

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空飛ぶ絨毯!・・・ではない。 [オトナのどうぐ]

ベッドルームにはこの小屋に前に住んでいた人が敷き詰めたカーペットがありました。屋根裏の大きいほうの部屋のカーペットはあまりの汚さにずいぶん昔に引き剥がして、もともとの板の床を磨いてニスを塗ってあります。


くろすけがベッドルームもそうしようよ、といいます。わたしもカーペットが敷き詰められている床は好きではありません。木の床とかタイルの床が好きです。そこでふたりでカーペットを引き剥がし、床板を磨き、床板の隙間を埋め、ニスを塗る作業をしました。

ベッドルームの床はこうして板の床になったのですが、そのままではちょっと寒いので(猫が凍死をすると文句タラタラになった)、床の真ん中に置くラグを買うことにしました。ちなみに大きいほうの部屋の床にもラグがひいてあります。


というわけで、ふたりでラグを買いました。手作りのアフガン織のものです。トルコ絨毯ほど色が濃くなくてふたりとも気に入ったもの。ただ、手作りだし値段が張るのでかなり考えてしまいました。でも、カーペットは一生ものだし、くろすけと暮らすことになったら持って行くし。


      


ちょっと色が淡い感じなのは草木染だから。この淡い感じがいいのよね~。模様も感じがいいし。


猫が早速バリバリと引っ掻きます。でもね、うふふ。手織りのアフガンカーペットは絨毯の毛が一本一本縦糸に縛りつけてあるので猫が引っ掻いても毛が抜けないのです! どうだ!


そして、さらに手織りのカーペット(トルコ絨毯もそうだったと思う)は、「完璧なのは神様だけ」なので、必ずわざとパターンに間違いをすることになっています。


そういう話をしていたらくろすけが、


「あ、コレが間違いじゃない?」


ほんとだー。間違ってるー。


   


角の部分、変な小さな三角形が。笑。


また、ふたりで買ったものが増えました。高かったけど、一生大事にしようね。でも、アフガン絨毯だから空は飛ばないのよね。


空は飛ばないけど、このラグはラグマークつきです。


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羊から秤 [オトナのどうぐ]

隣の谷に住んでいる友人は世界で一番小さい郵便局を運営しています。世界で一番小さい、なんていうと、もっと小さいところはでてきそうですが。

世界で一番散らかっている、というのはかなり自信があります。

友人はそこで羊も二頭飼っています。鶏と犬と猫も飼っています。・・・郵便局で羊を飼うのはちょっとあれかとも思いますが、ヤギじゃないからいいのかな。

その話を聞いたくろすけはうずうずといても立ってもいられず。そこでくろすけのご両親に日本酒のお礼にフォアグラそのほかを彼女の郵便局から送ることにして隣の谷の郵便局へ出かけました。ついでに羊も見せてもらうことにして。隣の谷への道はフィールドを抜けていて、途中で二箇所、ゲートを開けて車を通してゲートを閉めて・・・としつつ、がたがたとドライブをしていきました。

そして、友人の郵便局で小包を送る手続きをしているときに、小包の重さを量るのに彼女が使っているのがなんとも古い古い天秤だったのです。そこに小包を乗せ、反対側のお皿に重りを入れては重さを量っていきます。友人があーでもないこーでもない、と重さを量っているのを見ているくろすけの指がうずうずと動いています。いわゆる食指が動くってやつ。

羊を見せてもらい、郵便局の中やいろいろを見せてもらい帰ってきました。

くろすけはもう天秤に夢中です。

「面白かったねー、いいねー、あれ」

実は、わたしは秤(はかり)を持っていません。ひとつほしいなあと思っているところだったので、それならば隣の国のアンティークの卸で有名な町があるのでそこにまでひとつ天秤を買いに行くか、という話になりました。

実は、わたしは懐古趣味があり、昔から西部劇のなんでも屋で使っているような黒い鋳鉄でできていてお皿が真鍮の天秤がほしかったのです。


それで、買いに行く前にちょっとネットでどんなものがあるのかを検索してみたら。ネットオークションでたくさん売られているではありませんか。しかも、安い。アンティーク屋で買うよりも、アンティークの卸で買うよりも、やすい。


というわけで、早速、気に入ったものを入札することにしました。ついでに、天秤用の重りも入札します。

天秤用の重りのほうがオークションの締め切りが天秤よりもほんの少し早く来ました。誰もビッドしていませんから、安心していたら・・・。締め切りの5秒前にほんのちょっと高い金額でほかの人に落札されてしまいました! ショック!

というわけで、どうしても落としたい品物の場合、オークションの締め切りの直前に自分が出せる最高額を入札して落札するのが一番いいらしい、と気がつきました。払うのは上限額ではなくて、そのときに必要な落札価格です。


なので、大急ぎで天秤の方に上限額を入れてビッドしました。が、こちらのほうは競争相手もなく、静かに落札終わり。がっかり。

しかし、秤には実にいろいろなものがあるのですね。その中で、ドイツ製の郵便用の秤を見つけました。これがアールデコ風でとてもきれいです。素材が真鍮ではなくブリキなので、一般ウケしない感じです。が、アールデコファンやブリキファン(おもちゃなんかを集める)にも人気が出るかも知れない感じ。もちろん、郵便骨董ファンにも。デザインから言ってたぶん、1900年代初頭、遅くとも両大戦間の1920年代のものではないでしょうか。


・・・などとくろすけに薀蓄をたれているうちにほしくなってしまいました。しかしながら、すでに何人かがビッドを開始しています。結構な競り合いが起きています。そこで、締め切り直前に出してもいいと思われる最高額(アンティーク屋で買う値段を予想)で入札をすることにしました。


そしたら、同じことを考えていた人がいたんですねー。締め切り30秒前にほぼ同時にビッドをしました。そうしたら、わたしの上限額のほうが上だったんです。相手の人の値段はアンティーク屋で売るとして、いったいいくらが仕入れ値の上限かを想定した値段でした(だからわたしの額の4分の1だった)。


相手は必死で競ってくるんだけど、所詮、わたしの敵ではない(といって威張る)。楽勝で落札しました。

    


天秤です。日本円にして1200円ほどで落札をしました。メーカーはイングランドの某社。1950年代に生産を中止しているものです。あと50年ほどしたら正式にアンティークの仲間入りね。


古い天秤としては珍しく綺麗にバランスしています。実は古い天秤はほとんどのものがバランスが狂っていて飾りにはいいけれど実用性がないものが多いです。また、アンティークっぽく見えて実は新品で中国製・・・なんてこともあるので、メーカーとバランスは事前にちめちめ確かめます。

六角形の重りは天秤についてきたもの。メトリックスケールです。丸いまるでうんこのような重りは、わたしがうんこが好きだから買った・・・わけではないですよ。インペリアルスケールの重りは丸いようです。近所のリサイクルショップで300円でゲット。ケーキの分量はオンスで覚えているので、インペリアルスケールもいるなって。


 


        


そして、これが、わたしが競り勝ったドイツ製の郵便秤。3オンスまで量れます。上の台に封書を乗せると重さによって下の目盛りが開き重さがわかる仕組みです。開く様子も花が咲くようでとっても綺麗です。


・・・というわけで、くろすけとふたりでネットオークションを楽しんでしまいました。笑。


もちろん、天秤で重さを量って悪魔のチョコレートケーキも早速焼きました。


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巣作り [オトナのどうぐ]

わたしの家は廃屋ではないけれども、住み着いた当初は最低限のものしかなくてほとんどキャンプ状態でした。

食器なども買い揃えるのが面倒で、あちらこちらから適当に集めてきた食器を使っています。グラスはたくさんあるのですが(ガラクタ市でいろいろとごちゃごちゃ買い集めるのが趣味なもので)、なぜかワイングラスがないのでワインはタンブラーで飲んでるとか。笑。なべ釜類も適当に安いのを買っているので揃いとかではないです。

もともとはル・クルーセのものを一揃い持っていて、道具で料理の味が決まるとかほざいていました。でも、違うのね。笑。包丁も自分でせっせと研げばいい訳だし。

そんなことをいいつつ、台所だけは少々気合を入れてリフォームしてありますが。

人間ってものがなくても十分に楽しく暮らせるものだと思っています。

ないといえば、うちには時計(clock)がひとつしかありません。下の暖炉がある部屋にかけてあるものだけです。目覚まし時計もありません。台所はオーブンや電子レンジの時計があるのでそれでいいし。上は15年もののステレオセットがありその時計が目覚ましの役割を果たしてくれるし。ベッドルームに時計はいらないし。PCにも時計は付いてるし。

でも、先日、くろすけとふらりと出かけた町でとても感じのいい時計を見つけました。くろすけは買ってあげるといってくれたのですが、5000円ほどしてそれほど安いものでもないので、とりあえず少し考えることにしました。

帰ってきてから、くろすけが台所の壁のここにかければいいんだよ、と言ってくれて。言われてみると確かにそこにその時計があるのはとても感じがよくて。くろすけに甘えて買ってもらうことにしました。

                


さかなが振り子のように動きます。

こんな風にして、ふたりで相談をして少しずつものを買って、だんだん自分達の家になるのがとてもうれしいです。


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柔らかマウス [オトナのどうぐ]


くろすけと並んで食卓に座って食後の紅茶を飲んでいました。




「ねえねえ」




と、くろすけのほうを向きながら話しかけて肩を叩こうと手を上げたら、くろすけは椅子の背もたれにもたれておっさんのようにそっくり返っていて肩を叩くのがちょっと難しい。




上げた手の処置に困ったので、とりあえずおっぱいさんの上に置いてみました。




「うら、その手はいったい・・・!」

「あ、いや、ほら、置き場に困って、おっぱいさんがちょうどいい大きさなので」

「・・・しの、おっさん・・」

「ほらほら、ちょうどマウスくらいの大きさで手のひらにすっぽり収まるサイズ」




といって、もう一度もみもみ。




「それなら、しののおっぱいさんだってマウスになるぞ」




と、くろすけがわたしのをもみもみ。




「いや、わたしのは大きいからマウスとしてはでかすぎ。ほれほれ、左クリック連打で右クリックプルダウンメニュー」




もみもみ。




「このくらい大きなマウスもあるって」




もみもみ。




「お、スクロールボタンがこんなところに」




くりくり。




「こっちにもあるぞ」




くりくり・・・。




ばかカップルでございます。






*****************

息子はくろすけに少しずつ慣れて来ています。今日はふたりでボールを蹴ったりしていました。くろすけがリフティングをしてみせると、自分にはできない、と嘘泣きをしておりました。よしよし、とHUGをしてあげたり。笑。


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おそろいのマグカップ [オトナのどうぐ]


とても気に入っていて使っていた住○銀行のBankooの「おはようございマグ」。三つあったうちのひとつがかけてしまいました。




それで、くろすけとおそろいのカップを買うことにしました。




以前から気に入っていてほしいなあと思っていたデザインがあります。




それで、買いに行ったら、マグカップはやたら大きなサイズのものしかない・・・。そうじゃないと、カップとソーサーのものになります。で、値段を見ると、カップはひとつ5000円ほどで、ソーサーは別に値段が付いていて4000円弱。ひとつ一万円近くは高いなあ・・・と思いました。ま、カップだけでもいいか、とカップだけレジに持っていったら




「これはソーサーとセットです」




といわれたので、ソーサーには別の値段が付いていてかくかくしかじか、と話すと、レジのおじさんがソーサーを取りに行ってくれました。そして調べてくれたら、ソーサーについている値札が間違いとのこと。




そして、いきなり値札をはがしだすおじさん。しかし、値札はバーコードまで付いてるでかいもので、べったり張り付いていて取れない。




「これは、間違ってるんだー」




そういいつつはがすおじさん。




「・・・家にシールはがしがあるので・・・家でします・・・」




そういってみると、実に残念そうに




「これは間違った値札なんだ」




と、値札をにらみつけるおじさん。・・・わかったから・・・。




悔しそうに包んでくれるおじさん。包み方、丁寧すぎやし。ぐるぐる紙で包んで、さらにプチプチで包んで、その上からテープでぐるぐる巻きにするおじさん。すごい時間がかかって、わたしの後ろには長蛇の列・・・。




そんなこんなでおそろいのカップです。







ぽってりと分厚くたっぷり釉薬がかかっていて、唇に当たる感触が暖かくてやわらかい。




大事にします。


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