続おにぎり談義 [好き]
こちらからの続きです。別に読まなくてもわかる程度の話ですが・・・。
かじりかけのおにぎりにマヨネーズを塗りその上に鶏肉のガーリック醤油煮を乗せたものをしみじみと見ながらくろすけがいいました。
「そういえばさー、天むすって不思議な概念の食べ物だよね」
「あれって、津が発祥の地なんでしょう?」
↓参考
おにぎり談義 [好き]
くろすけを空港に送っていく日、わたしはお弁当を作りました。2食分。
はじめはお昼だけ作っていって、夜はホテルで食べようと思っていました。塩鮭のおにぎりと、鶏肉のガーリック醤油煮と、プチプラムトマトと、ブロッコリーと、ネクタリンを持っていこう。そんな風に計画をしていました。それで、3日前から鮭の切り身を塩に漬け込んでいました。お弁当用なので塩は濃い目。
わたしは塩鮭のおにぎりがものすごく好きです。大好きです。コンビニでおにぎりを買うと必ず塩鮭です。日本に帰るとうれしくて毎日買って食べてしまったりします。ただ、あれですね。コンビニとかのおにぎりって海苔がおにぎりから離れた状態になっているので、食べるときにぱりぱりなのが玉に傷です。ご飯の湿り気で優しくしっとりとなっていて、お米とその外側についている塩がなじんでいるのがおいしいとわたしは国会答弁で主張したい。
いいですか、おにぎりのおいしさは、愛する人がおにぎりを食べる数時間後の幸福を願いつつしっかりと握られた愛情のこもり具合と、その数時間の間におにぎりにこめられた愛情と米となじんだしっとり湿った海苔が基本になるべきではないですか。なんと、それがおにぎりの正しい姿ではないですか。その際、中には塩鮭が入っているべきであります(机バンバン)。
そんな風に一人で台所で演説ぶってる気になってこぶしを握り締めて、聴衆からの嵐のような喝采を空耳で聞いていたわたしにくろすけが言いました。
「塩鮭は切り身で食べたいな・・・」
というわけで、塩鮭のおにぎりがメニューから泣く泣く消え、ゆかりまぶしのおにぎりと、鮭乗せ海苔弁がメニューにららららら~と踊りつつ登場。
そうすると、鶏肉の煮つけと鮭弁がひとつの食事に共存はできませんから、成り行きとして二食分のお弁当になってしまったわけです。
お昼におにぎりと鶏肉の煮つけを食べていました。ブロッコリーにつけるように持っていったマヨネーズがありました。それで、ちょいとかじったおにぎりの上にマヨネーズを乗せその上に鶏肉の煮つけを乗せて食べたらおいしそうだ、と急に思いました。実行に移して食べていると、非常においしいかったです。横を見るとくろすけがすごい目でわたしを見ていました。
あらん、いやん。いくらわたしが美しいからって食事中に見つめちゃいやん。
↑ばか。
「いいなー・・・。鶏肉とマヨネーズっておいしい組み合わせだよね・・・」
「うんうん。醤油とマヨネーズもおいしいしさー。ちょっとやってみたんだけど、すごいおいしか・・・った・・・え・・・あ”・・・た、たべたい?」
でかい目をうるうるさせながらうなづくくろすけ。でかい目が、するーい、しのだけおいしくして食べたー、ないちゃうぞー、ばかー!と叫んでいます。
そこで、くろすけのかじりかけのおにぎりを受け取って大慌てでマヨネーズチキンおにぎりを即席で作りました。とたんにニコニコのくろすけ。
お前は、欠食チルドレンか!
(じゃりん子チエ風にお願いします。)
そして、そのおにぎりを食べつつ、
「そういえばさー・・・」
つづく。長くなりすぎちゃった。笑
すごい偏見の固まりよね、わたしって。
猫による不便さ。 [好き]
猫はくろすけが大好きでした。
わたしに抱かれていると
こんな顔をするくせに。
一緒に寝たり、
ひざの上でごろごろ甘えたり、
仲良く遊んだりしていました。
夜寝るとき、猫はどういうわけか人間の枕の上で寝るのですが、わたしは邪魔だと猫を払い落とします。でも、くろすけはやさしいので猫が寝やすいように寝かせてあげます。それで、体をぐねっと曲げて寝ていたりしました。猫に枕を譲ってわたしのほうによってくると、
「くろすけ、狭いよ!」
などと、冷たい扱いを受けてみたり。
猫はかなりくろすけの安眠を妨害していたと思います。
くろすけがいなくなって、猫は仕方なくわたしの枕の上に帰ってきました。これが、邪魔なんだ。もう、すごい邪魔。しかも泥足だし。
朝に寝ぼけながら、ベッドの中でどうしたら猫が泥足でベッドの中に入ってこないか考えました。そして、急に気がつきました。
ベッドルームの扉の取っ手が壊れてるのを直せばええやん・・・。なんでそんな簡単なことにいままで気がつかなかったのか、自分でも心の底からあほやと思いました。
くろすけに話したら
「そうだねー。猫による不便さは当たり前で仕方がないと思ってたからなー。だからベッドルームの扉の取っ手を直すなんて気がつかなかったんだね。寒いから締め出すのもかわいそうだし」
よく、犬は人間が投げた棒をとってくるくらい賢い、猫は人間に棒を持ってこさせるくらい賢い、といいますが。
この場合は、うちの猫が賢いのではなく、くろすけがやさしいからだと思うわたしです。