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うまきもの・・・ [オトナのどうぐ]


わたしの酒の師匠は若山牧水だ。




・・・なんていっても、別に若山牧水に詳しいわけでもなんでもないです。中学校のときに若山牧水の「白鳥は」の歌に惹かれ、本屋さんで若山牧水歌集を買いました。確かに若いころの痛いくらいの青春の歌もよかったのですが、中学生のわたしは彼の酒関係の歌にいたく心を惹かれました(そのころからおっさんやったんやなあ・・・)。




肝臓を患って呑めなくなって、でもまあちょこっとだけ呑んじゃう歌とか。




  うまきもの心にならべそれこれとくらべまわせど酒にしかめや




なんかを読んで、ほほぉ、と思ったり。




やはり有名な歌は




  白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけり




でしょうか。今でも酒は静かに呑むもんだと思っていますので、居酒屋に行ったり、大勢でわいわいと騒ぎながら呑んだり、というのは自分としては不本意なような気もしています。カラオケとかもなんとなくあれなので、そういえば行ったことはないですね。つまみも基本的には無しです。一気飲みとかそんな酒に失礼なことをするなんて、師匠に代わってお仕置きよっ(セーラームーン調でお願いします)。でも、くろすけと一緒に呑んでるとなんだか二人で騒いだりもしています。笑。






で、まあ、ボジョレーヌボーを買ってきまして、本日(11月21日)の「ひとりごと」でぶちぶち言っていたりするんです。




お酒を呑む人の上から目線で、酒を飲まない人はわかんないよなー、みたいな感じになったりもします。でも、酒は毒の水でもあるので、アル中などになって親しい人や愛する人に迷惑をかけるような呑み方はつつしみたいものです。飲酒運転など殺人行為です。また、師匠のように43歳で肝硬変で永眠、なんてことになってくろすけを悲しませたくないです。自戒、自戒。




そんなわたしですが、若山牧水の歌の中で今でも心の中に持っているのは、次の破調の歌です。




  出づるな森を、出づるな森を、死せるごときその顔を保て、出づるな森を




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